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2024年04月23日(火)

田辺市長選に畑中氏が出馬表明

畑中正好氏
畑中正好氏
 市民団体「市民オンブズマンわかやま」事務局長の畑中正好氏(68)=和歌山県田辺市天神崎=が29日、任期満了に伴う田辺市長選(4月18日告示、25日投開票)に無所属で出馬すると表明した。

 市庁舎の東山1丁目への移転に反対する市民らで立ち上げた政治団体「市民の声がとどく田辺市政をつくる会」が擁立。共産党が推薦する。

 畑中氏は庁舎移転計画の是非を問う住民投票の実施を求め、市民団体の共同代表として署名活動を展開。昨年12月、法定必要数(有権者の50分の1以上)を超える3660人分の署名を添えて条例制定を直接請求したが、12月市議会で否決された。

 記者会見を開いた畑中氏は、庁舎移転計画は白紙にし、一から見直すべきであると強調。「市民本位の田辺市政に転換する」と語り、福祉や子育て支援の充実なども公約に掲げた。

 畑中氏は田辺市東陽中学校卒。1974年から約44年間、和歌山合同法律事務所(和歌山市)で勤務した。「市民オンブズマンわかやま」では97年の創立当初から事務局長を務めている。2014年、18年の県知事選に立候補し、落選した。

 次期市長選への出馬を表明したのは、現職の真砂充敏氏(63)に次いで2人目。