「マイホームブルー」になってしまうのはナゼ? 後悔のないマイホーム購入のコツ

「夢のマイホーム」とはよく言いますが、実際は思い描いていた通りの住まいを手に入れるのはなかなか難しいものです。理想と現実のギャップや、先の長い住宅ローンを抱えた重圧が原因で、購入の前後に「マイホームブルー」と呼ばれる状況に陥るケースもあります。なかには食事がのどを通らなくなったり、うつ病になったりする人も。せっかく購入するのだからこそ、できるだけ憂うつにならずに満足のいく生活を送りたいですよね。
マイホームブルーの原因や回避方法、気持ちを切り替えるコツを考えていきましょう。

失敗や後悔のないマイホーム購入は?

マイホームの購入は、一生のうちに何度も経験することではありません。大きな買い物ゆえに、できるだけ失敗したくないですよね。しかし、2016年にARUHIマガジンが行った住宅購入者100人に対する調査では、56%の人が住宅購入に関して、なんらかの後悔があると回答しています。
マイホームブルーにつながる要因はさまざまです。どんな事柄がマイホームブルーを引き起こしているのでしょうか。

1. 住宅ローンの重圧

ローンの返済期間は、長期にわたる場合があります。ローンの金額と返済への不安がプレッシャーとなって、気分が落ち込むことがあります。自由に使えるお金が減り、普段の生活に余裕がなくなったり、友人や同僚と疎遠になったりと、世界が狭くなったような気持ちになったという人も。

2.理想の住まいとのギャップ

予算が無限ではないかぎり、場所にしても、住宅の設備にしても、すべての希望を叶える住まいを手に入れることはほぼ不可能といえます。後から出てきた物件の方がよかったと思ったり、注文住宅ならば設計の段階で希望がきちんと反映されないと感じたり、後悔の気持ちが生まれることも。また、インテリアを重視しすぎて、空調の効率など機能性に欠けたという例もあります。

3. 土地や場所に縛られる感覚

マイホームは一生の買い物。生涯を過ごすことを前提に購入する場合がほとんどかもしれません。しかし、近所付き合いや周辺の環境など、住んでみてから初めてわかる問題もあります。前の家から離れた場所に家を持ったことがマイホームブルーの原因になる場合も。

そのほか、引っ越しによる環境変化や肉体的な疲れ、連続して大小さまざまな決断を行なうことによるストレス、自分の意見が十分に組み入れられなかったことに対する不満など、別の問題がマイホームブルーの影に隠れていることもあります。「念願のマイホームを手に入れて幸せなはずなのに、どうして深刻な顔をしているんだろう」と周囲から理解されないことも、当事者にとってはつらいところでしょう。

マイホームブルーに陥らないために

マイホームブルー回避には、資金のシミュレーションも欠かせません

つらい気持ちになって、家族との関係にも影を落としかねないマイホームブルー。納得した住宅を購入するためには、決断する前にさまざまな観点からリサーチを行うことが重要です。

まずは、理想のマイホーム像をより具体的にすること。家族でよく話し合うだけでなく、単身者でも自分の希望を明らかにするために、住宅を購入したい理由や求めているライフスタイル、間取りや収納、家の雰囲気など希望の条件などを書き出して、優先順位をつけてみましょう。住まいや暮らしに求めることがわかり、納得できる選択につながります。

周辺環境は自力では解決するのが難しい要素なので、購入前に周辺を入念に観察することが重要です。たとえば、学校や幼稚園などへの道を歩いたり、通勤時間に合わせて電車に乗ってみたり、近隣のスーパーやコンビニの品揃えを確認しておくと入居後の生活が想像しやすくなります。

また、資金計画も慎重に行いましょう。家族構成の変化や子どもの進学などライフイベントに伴って発生する出費も考慮することがベター。購入後、無理なくローンを支払っていけるペースを考えることも重要です。

深刻化を防ぐには?

深刻化する前に、できるだけ不安要素をなくしましょう

マイホームブルーの兆候があったら、深刻な事態になる前にどのような対処をするとよいのでしょうか?

たとえば、マイホームブルーの最大の原因が間取りや設備にあるならば、DIYを検討するのもひとつかもしれません。退去時の原状回復が基本となる賃貸住宅は、釘を1本打つことも気軽にはできません。

しかしマイホームならば、好みに合わせて手を加えることは難しくないでしょう。日当たりの悪い部屋が気になるなら、壁の色を1面だけ変えて明るい雰囲気をつくったり、デッドスペースが不満ならば小さな棚を作りつけたり、簡単にできるDIYについて調べたりするのもおすすめです。

すぐに設備を変えることが難しければ、家族それぞれのお気に入りを飾るスペースを作ってはいかがでしょうか。趣味の道具や本を飾ったり、植物を育てる場所を確保したりするだけでも、住まいへの愛着が持てるかもしれません。

もしも、家族がマイホームに対して不安や不満に思っているならば、たとえ今から変更できないことだとしても真摯に話し合ってみましょう。話すことで、気持ち的にラクになる部分もあるはずですよ。

まとめ

マイホーム購入時期は、変化のあるタイミング

マイホームを手に入れた後は、家族の暮らしが別のステージに入ったといえるかもしれません。つまり、購入前後は新しい生活を組み立てる時期でもあります。変化のあるタイミングであることをあらかじめ認識しておくだけでも、憂うつな気持ちも少しは変わってくるはず。

もしもマイホームブルーになったかもしれないと思ったら、まずは人生における大きな選択をした自分たちの勇気と決断を認めた上で、家は購入して終わりではなく、住みながら“育てていく”ものと考えてみてはいかがでしょうか。

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(最終更新日:2022.05.18)
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