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“最強捕手”リアルミュート、フィリーズと長期契約か 球団との相性は抜群「ファーストクラス級だ」

2019/09/20

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今季はキャリアハイ、移籍は大成功

 来季オフにフリーエージェント(FA)となるフィラデルフィア・フィリーズのJ.T.リアルミュート捕手が球団と長期契約を結ぶ可能性について取り上げられている。米公式サイト『MLB.com』が19日(日本時間20日)、伝えている。
 
 フィリーズに黄金期到来となるかもしれない。2020年オフにFA権を取得するリアルミュートだが、同サイトによると、フィリーズはリアルミュートと長期契約を結ぶ可能性があるとされ、1年以上先の話だが、既に残留へ向けての話題が取り上げられている。
 
 自身の去就についてリアルミュートは、今はプレーオフ出場に貢献するのみだとした上で、「家族への待遇など、(フィリーズが)全てにおいてファーストクラス級の組織だ」と球団について絶賛。グラウンド外での待遇を讃えている。
 
 また、フィリーズファンに対しては「タフで情熱的」とも述べており、クラブハウスの良さついても語っている。今季はフィリーズへ移籍して1年目だが、球団の環境に居心地の良さを感じているようだ。
 
 そんなリアルミュートは、今季は143試合で打率.273、25本塁打、82打点、91得点、9盗塁。OPS(出塁率+長打率)は.815と大活躍中。レギュラーシーズンで25本塁打と80打点、90得点以上を記録した捕手はメジャー史上13人しかおらず、リアルミュートはその1人となっている。
 
 また、捕手としてのDRS(守備防御点=平均的な野手が守った場合に比べ何失点減らしたか)もメジャートップクラスのプラス13点をマーク。自慢の強肩も健在だ。WAR(メジャー最低レベルの選手と比べ、どれだけ多くの勝利に貢献したかを示す指標)でも5.7と突出した数字を残している。
 
 数年前まではヤディアー・モリーナ捕手(セントルイス・カージナルス)、バスター・ポージー捕手(サンフランシスコ・ジャイアンツ)の2人が最強捕手の名をほしいままにしてきたが、今季の活躍ぶりを見ると、次の“最強”を担うのはリアルミュートこそ相応しい。
 
 フィリーズは昨オフにブライス・ハーパー外野手と13年3億3000万ドル(約368億円)の超大型契約を結んだばかり。もしリアルミュートとの長期契約にも成功すれば、球界を代表する選手の二枚看板でチームを作っていくことになる。果たして球界屈指の捕手はどのような決断を下すだろうか。