ニュース 2020.05.10. 11:00

右の山口、左の安田 ロッテの将来を担う“和製大砲”への期待

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ロッテの安田尚憲(左)、山口航輝(右)

長年和製長距離砲不在


 野球の魅力のひとつがホームラン。

 ロッテは昨季、“強く振る”ことをチーム全体で掲げ、チーム本塁打数はZOZOマリン移転後最多となる158本塁打を記録した。日本ハム時代の16年に本塁打王獲得の実績があるレアードが、球団では2005年に30本塁打を放ったイ・スンヨプ以来14年ぶりにシーズン30発以上(32本塁打)を放った。


 05年のイ・スンヨプ、そして昨季のレアードはいずれも外国人選手。マリンに移転した92年以降、シーズン20発以上達成した日本人選手は、初芝清氏、井上晴哉、堀幸一(現二軍打撃コーチ)、福浦和也(現二軍ヘッドコーチ兼打撃コーチ)、大松尚逸(現ヤクルト二軍打撃コーチ)、サブロー(現楽天ファームディレクター)、井口資仁(現監督)といるが、シーズン30本塁打以上放った選手はいない。

▼ 92年のマリン移転後の日本人20本塁打以上
95年 25本 初芝 清
98年 25本 初芝 清
99年 22本 初芝 清
00年 23本 初芝 清
03年 22本 堀 幸一
03年 21本 福浦和也
08年 24本 大松尚逸
09年 22本 サブロー
13年 23本 井口資仁
18年 24本 井上晴哉
19年 24本 井上晴哉

 マリーンズファンとしては、“和製大砲誕生”は長年の夢ではないだろうかーー。

昨季ファーム本塁打王の安田


 2年連続で24本塁打を放った井上に続けと、長打力が魅力な若手選手がいる。その一人が3年目の安田尚憲だ。

 高校通算65本塁打を放った安田は、17年に行われた新入団会見で「近い将来ホームラン王を獲ることが目標です。ロッテでは最近ホームラン王が出ていないということなので、自分がいつか獲れればと思います」と口にした。

 プロ入り後は1年目の10月2日のソフトバンク戦でプロ初本塁打を放ち、2年目の昨季は一軍での出場はなかったが、ファームで19本のアーチを描き、本塁打王に輝いた。

 「自分は長打が求められるところがある。ホームランを打つために必要なことだと思いますね」と、昨年は角度をつけることを意識して打撃練習に取り組むなど、プロ入り前からの“長打”、“本塁打”へのこだわりは変わらず強く持っている。

 井口監督は、球団公式インスタグラムの質問コーナーで安田について「将来の4番バッターになって欲しいという構想をもっています。それに向かって安田選手も一歩ずつ近づいてきてくれている。まだまだ現状はこちらが思い描いている理想にはないけれど、こちらとしてはマリーンズの4番ではなくて球界を代表するバッターを目指して欲しいと思っています」と課題を挙げながらも、期待を寄せる。

 昨季はイースタン・リーグで本塁打王、打点王の二冠に輝き、みっちりとファームで経験を積んだ。あとは、一軍で経験を積んでレギュラーを奪いにいけるように、力をつけていくだけ。将来の“4番候補”の片鱗を、3年目の今季見せて欲しいところだ。

右の大砲・山口


 左の大砲が安田ならば、右の長距離砲は山口航輝だ。

 山口も安田と同じように、18年の新入団会見で「ホームランを30本以上打って、ホームラン王を獲りたいと思っています」と将来の目標に本塁打王を掲げた。

 試合前の打撃練習では力強いスイングで、ピンポン球のように、レフトスタンドへと打球が次々と飛んでいく。1年目の昨季はファームで6本の本塁打だったが、8月以降に4本の本塁打を放った。

 夏場以降の本塁打量産に「たまたま」と謙遜しながらも、「しっかりとしたフォームで打てた結果かなと思います。そんなに意識して自分のなかで、ホームランを打ちに行ってホームランを打つことが一本もない。ヒットの延長というか、そういう形でホームランになる」と自己分析した。

 さらに、10月のフェニックス・リーグでは4本塁打。「シーズン中は一度も狙ったことがなかったので、しっかり狙って打てた。そこは良かったと思います」と、先頭打者本塁打とサヨナラ本塁打の1試合2本塁打を放つ試合もあった。

 3月の二軍練習試合では本塁打こそなかったが、打率.452(31-14)、4打点の大暴れ。試合前の打撃練習でも、タイミングもしっかり取れ、山口らしい打球が増え、軽く振ってスタンドインする打球も目立っていた。

 長年課題だった“和製大砲”。将来は2人でシーズン100発、本塁打王や打点王争いを繰り広げるような未来がくることを信じて待ちたい。

文=岩下雄太

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