奇跡のバックホーム。1996年夏の甲子園決勝(松山商高-熊本工高)は20年以上が経過した現在も、名場面として語り継がれている。タッチアップした熊本工高の三塁走者が店主。高校野球を通じて、人と人の輪が広がっている。(一部文中敬称略) 取材・構成=岡本朋祐、写真=BBM エレベーターを上がると、すぐに店舗入り口。奥行きがないため、カメラで撮ると、このような構図に
本来は実際に店へ足を運んでから感動を味わってほしかった。だが、店主の写真(上)の構図がやや不自然なため、説明が必要になる。熊本市内の繁華街中心部、ビルの最上階に構えるbaseball park「たっちあっぷ」。エレベーターを上がり、扉が開くと、1996年夏の甲子園決勝の案内板が目に入ってくる。
現地で観戦したことがあるファンならば分かるだろう。球場正面に設置してあるボードがリアルに再現されている。降りれば、そこが店舗入口だ。壁が迫っているため、撮影時に奥行きが取れず、店を取り仕切る星子崇さんの配置がこうなった。優勝・松山商高(愛媛)、準優勝・熊本工高のユニフォーム及び金メダル、銀メダルを「枠内」に収めるには、物理的にこれが最善の絵であった。
「店の入口のレイアウトは最も、こだわった部分です。松山商のユニフォームがスタート。あれがなければ、何も始まらなかったわけですから・・・
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