初代タイガーマスクが“盟友”ダイナマイト・キッドさんを追悼!「世界一のレスラー、忘れないでもらいたい」

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 6日、東京都・後楽園ホールにてリアルジャパンプロレス『原点回帰プロレス 第5弾~世界マスクマントーナメント決勝~』にて、5日に死去したダイナマイト・キッドさんの追悼セレモニーが行われた。

 ダイナマイト・キッドさんは初代タイガーマスクのデビュー戦の相手として知られ、その後も日本だけではなくニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでも死闘を繰り広げるなど、単なるライバルではなく“盟友”とも呼べる存在。
 引退後は脳卒中で倒れイギリスで闘病生活を送っていたが、初代タイガーマスクは「トミー、ウェイクアップ!ウェイクアップ!レッツゲットファイティング!俺たちはまだまだやれる!頑張ろう、病気なんて吹っ飛ばすんだ!」とビデオメッセージで激励するなど現在までその交流は続いていた。

 全選手が入場し、ダイナマイト・キッドvs初代タイガーマスクの当時の映像が流され、追悼の10カウントゴングが鳴らされる。
 キッドさんの遺影を持ってリングに上った“初代タイガーマスク”佐山サトル総監は、「昭和56年4月23日、劇的な出会いがありました。それまでイギリスに渡っていた私の鼻をへし折ってくれた、今日まで最高の素晴らしいライバルでした。ダイナマイトは必ず今ここに私を訪ねて日本のマットに来ているはずです。世界最高のレスラーでした、タイガーマスクがあるのはダイナマイト・キッドのおかげです!トミー・ザ・ダイナマイト。みんなイギリスのレスラーを愛してました。人間性も原理原則を守るしっかりした人間でした。私もダイナマイトによって成長しました。皆さんダイナマイトを忘れないで皆さんの脳に焼き付けてください。本日はありがとうございます」と挨拶した。

 バックステージに戻った初代タイガーマスクは、「ダイナマイトがいるからこそ、タイガーマスクがあったと思います。また、ダイナマイトの攻撃、防御、全て見習うところが多すぎて、それでこっちも気合いが入っていい試合になって、っていう相乗効果でいい試合になったということが事実です。試合場で泣きそうになったんだけど、やっぱり必ずこの場に来てくれてると思います。自分には感じます。お互いにわかり合うところが、僕たちだけが分かり合うところがあると思います。そこんところをお互い尊敬してたと思います。尊敬心でいっぱいです」と、キッドさんの魂は今も共にあると言い、“盟友”への想いを語る。

 改めてキッドさんの死について聞かれると、「昨日亡くなったということを聞いて、過去の試合の思い出が走馬燈のように頭の中に流れましたね。デビュー戦であったり、ニューヨークでやった試合だったり。やはり大変なショックでした。覚悟はしてたんですけど、ショックですね。あの勇姿を忘れないでもらいたいですね。世界一のレスラー、忘れないでもらいたいです」と語り、天を仰いだ。

 キッドさんの想いも背負う初代タイガーマスクは、「日本国中にプロレスというものを認知させながら、プロレスを世の中のために使っていきたいと思います。それから全国に、例えばイジメ問題とか詐欺問題とかありますんで、それをテーマにしたプロレス団体でみんなで集まってそれを阻止していこうって、そういうもののためにプロレスってあるものじゃないかなと思います。プロレスの力というものを存分に使っていきたいと思いますね」と今後の抱負を語った。

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