トルコ東部でM6.8の地震、死者36人 救助活動が終了へ
トルコ東部エラズー県で24日午後8時55分頃(日本時間25日午前2時55分頃)にマグニチュード(M)6.8の地震が発生し、少なくとも36人が死亡、1600人以上がけがをした。週末にかけて行われていた救助活動は終了する見通しだ。
救助活動では、倒壊した建物から45人が救出された。
スレイマン・ソイル内相は、救助活動の大半は終了したと説明。ただ、6人がなおがれきの下に閉じ込められているのを救助隊が確認していると述べた。
「(地震発生から)36時間ほどがたったが、我々はまだ希望を捨てていない」
トルコには2つの大きな断層があり、大地震が数多く発生している。1999年には西部イズミットで起きた地震で約1万7000人が死亡している。
24日の地震発生以降、これまでに700回以上の余震が続いている。ソイル内相は26日、余震は今後も続くだろうと警告した。
24日と25日には凍える寒さの中、倒壊した建物のがれきから生存者を助け出そうと、手やドリル、掘削機などを使った救助活動が夜通し行われた。また、住む場所を失った人のためにベッドやテントなどが持ち込まれた。
救助された人の中には、親族に携帯電話でがれきの下に閉じ込められたと連絡した女性もいた。
またトルコのテレビでは、35歳の女性と2歳の娘が、地震発生から28時間後に救助される様子が放映された。
トルコのレジェプ・タイイップ・エルドアン大統領は、家を失った人に鉄筋製の家を提供すると約束した。
エルドアン大統領は演説で、「トルコは、この大災害の傷から一丸となって立ち直っていくだろう」と述べた。