「バーミキュラ」でごはんを美味しく、愛知ドビーが炊飯器市場に参入

新製品

2016/11/01 14:55

 愛知県名古屋市の老舗鋳造メーカー「愛知ドビー」は11月1日、鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ」の技術を使った炊飯器「バーミキュラ ライスポット」を12月1日に発売すると発表した。公式オンラインショップでは11月1日から、先行予約の受付を始めた。


「バーミキュラ ライスポット」
 

フローティングリッドの機能

 「バーミキュラ ライスポット」は、内釜に当たるポットに、「バーミキュラ」を炊飯用に進化させた鋳物ホーロー鍋を採用した。鍋全体を丸くしてスムーズな対流を実現したほか、ふた裏の鍋と接する部分にくぼみ状の新構造「フローティングリッド」を追加し、密閉性を維持したまま、課題となっていた吹きこぼれを抑制できるようにした。
 

IH、直火、ポットヒーターの熱分布の比較
 

火加減を調整するヒートセンサー

 熱源には、底面のハイパワーIHコイルのほか、側面のアルミヒーターと断熱カバーで構成するIH調理器「ポットヒーター」を開発し、外気の影響を受けにくく、直火より均一な加熱を可能にした。火加減は、鍋の状態に応じて底面のヒートセンサーが自動調整する。タイマーによる予約炊飯はできるが、おいしさを優先してごはんの保温機能は非搭載とした。
 

発表会で実施された炊飯の実演
 

炊きあがったごはんには、おいしさを示す「カニ穴」と呼ばれる空洞ができた

 白米だけでなく、玄米やおかゆ、炊き込みご飯の炊飯が可能で、バーミキュラが得意とする無水調理もできる。
 

バーミキュラの特徴を生かした調理も可能

 税別価格は7万9800円。公式オンラインショップのほか、専属スタッフが常駐する全国計25店舗の家電量販店や百貨店などで販売を始め、年間5万台の販売を目指す。取扱店は、来春までに100店舗、来夏までに400店舗に広げるという。