“4K HDRi”と“treVolo”で極上の視聴体験! BenQ「EW3280U」で広がる楽しみ

 自宅で映画やゲームなどのエンターテインメントを楽しむ機会が増えた人にオススメしたいモニターがある。それは、ベンキュージャパン(BenQ)が4月27日に発売した32インチの液晶ディスプレイ「EW3280U」。高画質と高品質な音をあわせ持つ高性能なエンターテインメントモニターだ。

32インチ IPSパネル 4K HDR10対応 ビデオエンジョイメントモニター「EW3280U」

 EW3280Uは、4K UHDの高解像度に対応するほか、高音質の「treVolo」オーディオシステムを搭載。BenQ独自のHDRi技術を備え、従来に比べて明瞭で精細、色表現が強化されている。目に優しい機能も多数採用し、長時間エンタメコンテンツを楽しむことができる点も、ほかにない魅力と言える。

BenQ独自の「HDRi」

 HDRiは、HDR機能を強化する技術。周囲の照明環境を感知しながら、映像コンテンツの明るさを自動で制御し、あらゆる場面で理想的な視聴体験を提供することができる。多くのモニターでは、昼と夜では気がつかないうちに周囲の明るさが変化し、画面の見え方が変わってしまう。同じクオリティで視聴を続けるには欠かせない機能だ。

 EW3280Uは通常のHDRiに加え、「ゲーム HDRi」と「シネマ HDRi」の三つのモードをプリセットとして備えている。ゲームの場合は、露出オーバーを避けるため、暗いシーンのディティールと色のグラデーションを強調。シネマの場合は、画像の色あせを防ぐため、コントラストとカラーパフォーマンスを向上させ、コンテンツの持つ本来の美しさを引き立たせる。
 
HDRiは通常、ゲーム、シネマの三つのモードを備える

treVoloオーディオシステムによるこだわりの音質

 液晶モニター市場では、スペースやコスト、内部構造の制限により、音質が犠牲になっている場合が多い。「映像を映すため」と割り切っていると思うが、理想を言えば単体で完結してほしい。そうしたニーズに応えるために「treVolo サウンドシステム」を搭載している。さながら、音楽を聴くためのオーディオを積んだ液晶モニターだ。
 
treVoloオーディオシステムにより高音質なサウンドが楽しめる

 同システムは、True Soundと呼ばれる独自の技術を備える。具体的には、スピーカーが、低ビットレートの録音や圧縮されたことによる高周波数データの損失を検出した場合、失われる可能性のある高周波数部分の音質を改善してくれる機能だ。

 ウーファーには、Hi-Fiサウンドを生成する大きな表面積のコーンを搭載。デュアルボイスコイルとデュアルマグネット構造を採用することで、スピーカーの反応速度を上げ、力強い自然なサウンドを実現する。内蔵の2.1チャネルスピーカーには、高温でも正確に動作するネオジム磁石を採用。アルミニウム合金コーンとポートの設定により、パワフルな低音を実現する。

 HDRiと同じように、サウンドにもコンテンツに合わせて自由に選べる五つのモードを用意している。シネマモードでは、映画館の音と音場を参考に、会話の明瞭さと背景音楽の雰囲気を両立させる。ポップ・ライブは、ライブコンサートを長時間聴くために設計。トーク・ボーカルは、人間の声を区別しやすい。ロック・パーティーは、立体音響効果や重低音を重視している。ゲームモードでは、敵がどの方向にいるのかをはっきりと聞き分けることができる。
 
モニターとしては高性能なスピーカーを搭載する

長時間利用も快適

 BenQ独自の魅力として、目への思いやりもうれしい。フリッカーフリーやブルーライト軽減など長時間画面を見ていても疲れないための工夫はもちろん。「ブライトネスインテリジェンスプラス(B.I.+)」の働きで、周辺の照明環境やコンテンツ自体の明るさを検出し、モニターの輝度や色温度を自動で調節。環境光の違いにより異なる見え方で、目が疲れてしまうのを抑える。

基本性能の高さも強み

 独自の機能だけでなく、基本的な性能も高い。4K UHD対応で、きめ細やかな映像美を楽しめるだけでなく、10ビット色深度によって表現できる10億7000万色の表示性能は「Display HDR 400」規格を満たしており、精細に再現された鮮明な色でコンテンツを楽しむことができる。

 Rec.709のカバー率は100%、DCI‐P3のカバー率は95%で、デジタルシネマの色をありのままに近い色で再現。AMD FreeSyncにより、フレームの破損やカクツキといった問題に悩まされることもない。低解像度の標準画質コンテンツの場合、画素密度を高めることで高解像度画像をシミュレートし、オリジナルをより鮮明な画質に引き上げる。

使いやすく、なじむデザイン

 接続性の高さも魅力の一つだ。搭載しているUSB Type‐C端子は、60W給電が可能。PCと接続すれば、4K解像度の映像信号やオーディオ信号、SuperSpeedの大容量データ転送、給電まで1本でこなすことができる。このほか、HDMI2.0×2本とDisplayPort1.4を備える。
 
基本的な端子は備えている

 どこからでもモニターが操作できるリモコンを付属しており、使い勝手にも優れている。画面に近い場合は、背面にあるOSDコントローラー(5キーナビゲーター)で直感的な操作が可能。画面下部のダイヤルで音量調節もできる。外観は3辺スリムベゼル設計で、画面への没入感が高い。メタリックグレーとブラウンというカラーリングで、家のインテリアにもなじみやすいデザインだ。
リモコンで部屋のどこからでも操作することができる

 単体でも、エンタメコンテンツを極上の環境で視聴できるだけでなく、目にも優しいEW3280U。税込実勢価格は8万9000円前後だ。エンタメだけでなく、仕事用のモニターとして使うなど活躍の幅が広いので、液晶モニターを検討する際は選択肢に入れておくのがおすすめだ。