パナソニック、エアコンと加湿空清のIoT連携で冬の「肌の乾燥」対策

 パナソニックは9月24日、スマートフォンのアプリやエアコンのリモコンでIoT連携するルームエアコン「Eolia(エオリア)Xシリーズ」と加湿空気清浄機(加湿空清)「F-VXT90」を発表した。Xシリーズは、11月21日から順次発売。価格はオープンで、税込みの実勢価格は2.2~9.0kWの容量別に26万円~41万円前後。F-VXT90は、11月2日の発売で9万6000円前後の見込み。

アプリやエアコンのリモコンと連動して加湿空気清浄機が稼働する

エアコンの加湿空清のダブルパワー

 エアコンの「エオリア アプリ」から「うるおい暖房」を選択すると、加湿空清が連動して加湿運転を開始。エアコン暖房時の悩みである肌などの乾燥対策につなげる。

 また、アプリからではなく、エアコンのリモコンで「暖房」を選択した場合でも、連動して加湿空清が運転して部屋を加湿する。この際、加湿空清の電源は「入」にする必要がある。

 さらに、エアコンと加湿空清から、従来の2倍のOHラジカルを含む高濃度のナノイーXがダブルで吹き出すことで、部屋の花粉やにおいを素早く抑制する。

 例えば、高濃度のナノイーX搭載エアコンが単独運転した際、花粉を99%以上抑制するのに約12時間かかっていたのに対し、加湿空清をセットで使えば半分の約6時間で済む。同じように、においの抑制も約60分から約30分に半減できる。
 
エアコンと加湿空清をセットで使うと時間が約半分に

新開発の「新・エネチャージシステム」

 Xシリーズでは、世界初の「新・エネチャージシステム」を搭載。活用されていなかった熱エネルギーを従来の暖房時の霜取り運転だけでなく、新たに冷房時にも有効活用することで、冷房運転時のサラッとした「快湿制御」と冷房安定時の消費電力量約10%の省エネに成功した。
 
従来の「エネチャージシステム」は霜取り運転に活用
 
「新・エネチャージシステム」は冷房運転に活用

 これまでのエアコンの冷房運転は、冷房パワーを出し切って設定温度に達したら、室内が冷えすぎないように室外機の運転の止めるというオン/オフの動作を繰り返していた。

 オンで冷房と除湿を行う一方、オフで除湿も冷風の吹き出しもストップしていた。再び部屋を冷やす際は室内の温度だけでなく、湿度のむらが生じていた。

 新・エネチャージシステムは、80%ぐらいの運転で部屋が冷えすぎない「トロトロ運転」を行うことで、室温を一定に保つという。オン/オフ運転による温度と湿度のむらが減らさえることで、サラッとした「快湿冷房」とともに省エネにもつながげることができた。そして、トロトロ運転で使い切らなかったエネルギーは、室外機で蓄熱して、熱交換の際に使い切るようにした。
 
エオリア Xシリーズ

 F-VXT90は、開口部と2枚のルーバー形状を改良した「3Dフロー花粉撃退気流」と、高濃度のナノイーXを新搭載した。
 
加湿空気清浄機「F-VXT90」
 

 従来の2方向だけだった気流を、3方向の立体的な気流にしたことで、気流が部屋全体に広がり効率よく循環。従来より花粉の集じん量を約1.5倍に増やすなどの性能が向上した。