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4Kチューナー内蔵テレビが本格化、夏には販売構成比が半数上回る可能性も

 2018年6月に東芝が発売した「M520X/BM620X」シリーズを皮切りに、徐々にラインアップが増えてきた4Kチューナー内蔵テレビ。昨年12月1日に新4K8K衛星放送がスタートしたこともあり、各社は19年夏の新製品で一挙に内蔵モデルを揃えてきた。

各社からラインアップが揃ってきた4Kチューナー内蔵テレビ

 全国の家電量販店ECショップのPOSデータを集計する「BCNランキング」で、登場月(18年6月)~19年3月の4Kテレビの販売台数構成比の推移を分析すると、18年冬モデルが発売された11月から内蔵モデルが占める比率が上昇。3月には初めて3割を超えた。新製品の登場で売り場の非内蔵モデルが内蔵モデルに置き換わっていけば、夏には構成比が半数を超える可能性も十分にある。
 

 現在の内蔵モデルは上位シリーズ中心ということもあり、平均単価は時期によっては15万円を超えている。ただ波はあり、モデルチェンジ直前には非内蔵モデルとの価格差が1万円以内に接近する局面もあった。一方、非内蔵モデルは継続して値段が下落。こちらは内蔵モデルと逆にミドル~エントリーモデルが中心ということもあり、3月は10万円を割った。
 

 19年夏の新製品からはエントリーモデルにも4Kチューナーを内蔵したメーカーが多い。平均単価は発売直後には高騰するだろうが、秋には現在の水準を下回っている可能性もある。また、非内蔵モデルはより下位モデルに集約されるため、平均単価はさらに下がることになりそうだ。(BCN・大蔵 大輔)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などのPOSデータを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。