20年の訪日外客数が87.1%減、新型コロナの水際対策で

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2021/01/21 18:30

 日本政府観光局(JNTO)は、2020年の年間訪日外客数が411万5900人だったと発表した。前年比で87.1%減となる。20年1月下旬からの新型コロナウイルス感染症の拡大により、2月以降順次水際対策が強化されたことにともなって、激減したという。

訪日外客数は前年比87.1%減だった

 7月以降は、国際的な人の往来の再開に向けた措置が段階的に進められ、ビジネス目的(順次、留学、家族滞在などのその他の在留資格へも拡大)の入国が限定的ながら再開されたが、観光目的での入国は現在まで認められていない。

 19年の訪日外客数は3188万2049人で、統計を取り始めた1964年以降最多。ラグビーワールドカップや航空座席供給量の増加などが後押しした。20年は東京五輪・パラリンピックの開催でさらなる増加が見込まれていたが、新型コロナにより延期。21年には改めての開催が予定されているものの、年始から2回目の緊急事態宣言が発出されるなど、先行きは不透明だ。