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ルノー、ゴーン氏側近のセペリ氏の報酬も調査-直近は「不正ない」

  • 3社連合の統括会社である「ルノー日産BV」にも調査対象を拡大
  • ルノーによれば、17年と18年については幹部らの不正は見つからず

ルノーの会長兼最高経営責任者(CEO)にとどまっている日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告が、日本の司法制度の下で会社法違反(特別背任)および金融商品取引法違反で追起訴される中で、ルノーも経営幹部らの報酬を巡る内部調査を拡大し、それに伴いゴーン被告に最も近いの助言役の1人に関心が集まっている。

Renault SA Chairman Carlos Ghosn Presents Full Year Earnings

ムナ・セペリ氏

写真家:Christophe Morin / Bloomberg

  ルノーは11日、ムナ・セペリ執行副社長(CEOオフィス担当)の報酬について取締役会が調査したことを明らかにした。また、オランダにある日産自動車三菱自動車との3社連合の統括会社である「ルノー日産BV(RNBV)」にも調査対象を拡大したことを認めた。

  ルノーによれば、2017年と18年については不正は見つかっていないが、それに先立つ数年間に経営幹部らが受け取った報酬も今後調査対象となる。社内調査はゴーン被告が所得隠しで昨年11月19日に最初に逮捕された後に開始され、RNBVの財務にも調査のメスを入れるようルノーの株主であるフランス政府と組合から圧力が働いたもようだ。

  ロイター通信は、セペリ副社長がRNBVから50万ユーロ(約6200万円)を受け取っていたと先に伝えた。ルノー取締役会はこの報酬について知らなかったという。

Renault-Nissan-MMC chairman Carlos Ghosn Signals He'll Keep Leading the Alliance

カルロス・ゴーン被告

写真家:今井昭夫/ブルームバーグ

  セペリ氏のコメントを得ようと取材を試みたが、連絡が取れていない。同氏のオフィスはルノー日産BVでの報酬に関する質問はルノーに行うよう回答した。ルノーの広報担当者は、過去2年の「報酬は適切であり、不正とは無縁だ」との発表資料の説明を繰り返した。

原題:Renault Says Widening Probe Examined Pay to Ghosn Aide Sepehri(抜粋)

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