仏ソシエテがトレーディング部門縮小へ、5億ユーロ追加コスト削減
Fabio Benedetti-Valentini
更新日時
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有形株主資本利益率目標を最大2.5ポイント引き下げ
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債券・通貨・商品トレーディング収入は29%減
フランスの銀行、ソシエテ・ジェネラルは利益率目標を下方修正した。また、トレーディング収入が大幅減となったことを受け、マーケット事業を縮小する計画を明らかにした。
7日の発表によると、ソシエテは債券・通貨業務の中で利益率の低い部分を見直す。2018年10-12月(第4四半期)の債券・通貨・商品(FICC)トレーディング収入は29%減だった。株式デリバティブ(金融派生商品)事業でのプレゼンスは維持する。グローバルマーケット部門の責任者、フランク・ドルーエ氏の交代と、同部門のリスク加重資産を約80億ユーロ(約1兆円)減らすことも発表した。
2020年の有形株主資本利益率(ROTE)目標は9-10%と従来の11.5%から引き下げた。また、同年までに5億ユーロのコストを追加で削減する方針。約1年前に発表した前回の財務目標では20年まで年間11億ユーロのコスト圧縮を見込んでいた。新たなコストカットは既存の取り組みに上乗せするもので、追加人員削減につながる可能性があると事情に詳しい関係者が述べていた。
また、地政学的不確実性と成長減速で低金利が長引き、来年の年間収入を同行の想定から5億ユーロ押し下げるとも試算した。
第4四半期決算では株式トレーディングが明るいスポットで、収入が5億5000万ユーロとアナリスト予想を上回った。FICCトレーディング収入は予想に届かなかった。
18年配当は1株当たり2.20ユーロを維持する。
原題:SocGen Will Shrink Trading Unit, Cuts Targets After Market Rout(抜粋)
(詳細を追加します.)
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