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【今朝の5本】仕事始めに読んでおきたいニュース

  • FCAがルノーに統合提案、米大統領は中国との早期合意に慎重
  • アリババが香港上場を検討、イタリア財政状況、コービン氏の約束

フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)がフランスのルノーに両社の統合を提案しました。提携するルノーとの経営統合に消極的だった日産自動車は、この統合協議では蚊帳の外に置かれていましたが、FCAとルノーに日産、三菱自動車を合わせると、生産台数で世界首位に躍り出ます。日産が経営の自主性を維持するのか、あるいは統合に向けてかじを切るのか、いやが応でも対応を迫られそうです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

世界第3位

FCAとルノーの統合が実現すれば、世界第3位の自動車メーカーが誕生する。統合協議は日産自動車と三菱自動車抜きで進展。FCAはルノーが短期的に日産との取引を目指さないと同意することを協議の条件にしてきたが、統合後の企業に日産が加わることは歓迎するという。FCAとルノーに日産、三菱の生産も合わせると1500万台超となり、独フォルクスワーゲン(VW)やトヨタ自動車を上回る。

準備はまだ

米国は貿易問題で中国と合意する準備はまだないと、来日中のトランプ大統領が述べた。「中国は恐らく、再交渉を目指さずに貿易協定を結んでおけばよかったと考えていると思う」と発言。中国製品に対する米国の関税を「極めて大幅に引き上げることは非常に簡単だ」とし、それを負担するのは中国だとあらためて主張した。

香港上場

アリババは香港上場の可能性について検討していると、関係者が明らかにした。2014年のニューヨークでのIPOに続いて、2度目の上場で200億ドルを調達する可能性があるという。国内投資家が身近な存在になるなど調達源の多様化、および流動性の拡大につながる。米政府は中国のハイテク企業に対する締め付けを強化している。

イタリア財政の行方

欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会はイタリアの過剰財政赤字を巡って報告書を作成し、財務相理事会に勧告を出すことを検討している。事情に詳しい関係者が明らかにした。35億ユーロ(約4300億円)の課徴金につながる可能性があるという。勧告は長い複雑なプロセスにおける第一歩にすぎない見通しだ。サルビーニ副首相はEUの要求に抵抗する考えを示唆した。

2度目の国民投票

英労働党のコービン党首はEU離脱に関して2回目の国民投票を約束した。英国では欧州議会選挙で、ナイジェル・ファラージュ氏率いる「ブレグジット党」が圧勝。同党は合意なき離脱を望んでいる。英2大政党は過去数十年経験したことのない深刻な敗北を喫していた。

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