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欧州、イランに対する次の行動を検討-ウラン濃縮上限超え受け

イランが2015年の核合意に定められた上限を超える濃縮度のウラン精製を再開すると決めたことを受け、欧州諸国はこの決定を撤回するようイランに要請したものの、制裁を警告するには至らなかった。

  英国と欧州連合(EU)はイランがウラン濃縮の制限を放棄したことについて懸念していると表明。他の核合意参加国と次のステップを巡り連絡を取っていると明らかにした。

  7日のイランの同決定は、1年前に核合意を離脱した米国の制裁再開による影響を和らげるよう欧州に引き続き圧力をかける格好となった。

  イランのアラグチ外務次官は「欧州がわれわれの要求にまだ応えられていないという事実は、外交的協議が閉ざされたことを意味するわけではない」と指摘。「制裁解除を前提条件とするならば、交渉に米国が参加するのを妨げるものは何もない」と述べた。

  イランは60日前、同国産原油禁輸などの制裁の緩和に欧州が7月7日の期限までに応じない場合、核合意に基づくコミットメントを一部放棄すると警告していた。イランは先週、低濃縮ウラン貯蔵量が核合意の上限を超過。同国は7日、核合意で認められた3.67%を超えた濃縮度のウラン精製を再開すると明らかにした。

原題:Europe Weighs Next Move on Iran After Uranium Enrichment Breach(抜粋)

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