コンテンツにスキップする
Subscriber Only

UBS、4-6月は急回復-純利益ほぼ10年ぶり高水準

更新日時
  • 米州ウェルスマネジメント事業が過去最高益
  • グローバルウェルスマネジメントは約20億ドル純流出、米国の税絡み

スイスの銀行UBSグループの4-6月(第2四半期)は、セルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)が最悪の1つと呼んだ1-3月(第1四半期)の低迷から急回復した。

  23日の決算発表によると、第2四半期の純利益は14億ドル(約1510億円)と、アナリスト予想の9億5700万ドルを上回り、ほぼ10年で最高に達した。米州ウェルスマネジメント事業が過去最高益となった。同行は世界の成長が低水準で横ばいになるとみているものの、投資家センチメントの改善とボラティリティーの回復が、典型的に弱い7-9月(第3四半期)の落ち込みを打ち消すのに役立つだろうとの見方を示した。

UBS CEO Ermotti Attends Shareholders Meeting

セルジオ・エルモッティCEO

  エルモッティCEOは発表資料で「2010年以来で最高の第2四半期純利益を達成した。堅調だった18年の第2四半期に比べても改善した」 とコメントした。

  グローバルウェルスマネジメント部門の資金動向は約20億ドルの純流出。米国で税絡みで約51億ドルが流出したことが影響した。

  投資銀行部門の調整後税引き前利益は前年同期比で23%減少。株式トレーディング収入は9%減、債券トレーディングは7%減だった。

原題:UBS CEO Ermotti Sees Fortunes Revive After Difficult Year (2)(抜粋)

(第2段落に純利益のアナリスト予想を追加します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE