ドイツ銀、トレーディング収入12%減-純損益は32億ユーロの赤字
Steven Arons
更新日時
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撤退進める株式トレーディングが32%減った
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純損失は先に示した見積もり上回る-リストラ費用34億ユーロ
ドイツ銀行の4-6月(第2四半期)トレーディング収入は前年同期比12%減少した。同行が根本的な変革を必要としている状況があらためて鮮明になった。
撤退を進めている株式トレーディングの収入は約32%減った。全行の純損益は32億ユーロ(約3900億円)の赤字となり、先に示した見積もりよりも大きくなった。リストラ費用を34億ユーロ計上し、これが想定を上回ったことが背景。
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債券トレーディング収入は一時的項目調整後で11%減だった。同事業は割り当てる資本を減らしつつ継続する計画。
第2四半期業績は、ドイツ銀投資銀行部門の長引く低迷をあらためて浮き彫りにした。立て直しを目指すクリスティアン・ゼービング最高経営責任者(CEO)は今月、株式トレーディングからの撤退を含め投資銀部門の大規模縮小計画を発表している。
また、ドイツ銀は欧州中央銀行(ECB)による中銀預金金利引き下げのリスクも認識している。ジェームズ・フォンモルトケ最高財務責任者(CFO)はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「6月中に見通しが悪化したことを十分に認識している」と述べ、「ユーロ圏の金利がさらに下がれば当行だけでなく域内の全ての銀行にとって収入への重しだ」と語った。
原題:Deutsche Bank’s Long Trading Slump Deepened in Run-Up to Revamp、
Deutsche Bank Warns of Lower Rates After Trading Slump Deepens(抜粋)
(第3段落以下を追加して更新します.)
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