コンテンツにスキップする
Subscriber Only
Photographer: SeongJoon Cho/Bloomberg
Cojp

トランプ氏、20年の米大統領選前に中国と合意へ-BofAのウー氏

  • トランプ氏は選挙に向けた時期の景気悪化を避けようとするだろう
  • オーストラリア・ドルと韓国ウォンの買い、円の売りを勧める

米国と中国は現在、貿易交渉のスケジュールすら決められずにいるが、投資家は貿易合意を見込んだ取引の検討を始めるべきだ。バンク・オブ・アメリカ(BofA)のグローバル金利・為替責任者、デービッド・ウー氏が指摘した。

  ウー氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「私はまだかなり楽観的だ」と述べた。同氏の中心シナリオは、トランプ米大統領が2020年11月の選挙に向けた時期の景気悪化を避けるために中国との合意に動くというものだ。

  この場合、貿易戦争で打撃を受けたオーストラリア・ドルと韓国ウォンを買い、円を売ることを同氏は勧める。また、米国債利回り上昇を見込むポジションも勧めた。

  「皮肉なことに、不況が来ると思う人が増えるほど、トランプ大統領が中国との合意を望む可能性が高まる」とウー氏は語った。

Bank of America says yields to climb on a trade deal

  ウー氏は、トランプ大統領が何とかして選挙前のリセッション(景気後退)を回避しようとするだろうと予想。このため、同大統領には中国と貿易問題で合意する「圧倒的なインセンティブ」がある」と指摘した。

  10年物国債利回りは米中合意があれば2%「あるいはそれ以上」に戻る可能性があると語った。

原題:Start Betting on a Trade Deal, Rates Veteran David Woo Says(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE