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Photographer: Michael Nagle/Bloomberg
Cojp

【米国株】S&P500ほぼ変わらず-ヘルスケア安い

更新日時

9日の米株式市場では、S&P500種株価指数がほぼ変わらず。午後は軟調な展開が続いていたが、終盤に下げを縮めた。米国債相場は下落し、利回りが上昇した。

  • 米国株はS&P500種がほぼ変わらず-ヘルスケア安い
  • 米国債は下落、10年債利回りは1.6%上回る
  • NY原油は上昇、サウジ新エネルギー相が減産継続を示唆
  • NY金は下落、1オンス=1511.10ドル

  このところ上昇していたヘルスケア銘柄を中心に下落。一部アナリストが警鐘を鳴らしたことが手掛かり。ゴールドマン・サックスのアサド・ハイダー氏は「8月の議会休会が終わり、向こう数週間に医薬品価格に関するニュースが大量に出てくる可能性がある」と指摘した。大型ハイテク株も下げた。また米10年債利回りが上昇して1.6%を上回る中、不動産や公益など配当利回りの高い銘柄が売られた。

  フォート・ピット・キャピタル・グループのチャーリー・スミス最高投資責任者(CIO)は、「米国債市場にやや反転の動きが出ている状況に、一部のモメンタム投資家は不安を抱いたようだ」と分析した。

  S&P500種株価指数は前週末比ほぼ変わらずの2978.43。ダウ工業株30種平均は38.05ドル(0.1%)高の26835.51ドル。ナスダック総合指数は0.2%下落。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りが8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して1.64%。

  ムニューシン米財務長官はこの日、米国と中国は貿易協議で「大きく前進した」と述べた。

  GW&Kインベストメント・マネジメントのポートフォリオマネジャー、アーロン・クラーク氏は電話取材で、「貿易を巡るセンチメントが相場の細かな上げ下げに影響している」と述べた。

  ニューヨーク原油先物相場は大幅上昇。サウジアラビアの新エネルギー産業鉱物資源相が、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国による減産継続を示唆したことが背景にある。サウジのエネルギー相に新しく任命されたアブドゥルアジズ・ビン・サルマン王子は、同国の石油政策が劇的に変化することはないと述べた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物10月限は1.33ドル(2.4%)高の1バレル=57.85ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント11月限は1.05ドル上げて62.59ドル。

  ニューヨーク金先物相場は下落。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は4.40ドル(0.3%)安の1オンス=1511.10ドル。

原題:Stocks Close Mixed as Sovereign Debt Yields Surge: Markets Wrap(抜粋)
Oil Gains as New Saudi Minister Signals OPEC+ Cuts to Continue

(第5、6段落を加え、更新します.)
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