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米大統領顧問ピルズベリー氏、50%ないし100%の対中関税あり得る

  • 米中が近く貿易合意に至らない場合は米国は対中圧力を強化する構え
  • 大統領には貿易戦争をエスカレートする選択肢あるとピルズベリー氏

トランプ米大統領のアドバイザーを務める米シンクタンク、ハドソン研究所の中国戦略センター長、マイケル・ピルズベリー氏は19日、米中両国が近く貿易合意に至らない場合、米国は対中圧力を強化する構えだと述べた。

  ピルズベリー氏は19日、香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)とのインタビューで、「トランプ大統領には貿易戦争をエスカレートさせる選択肢があるだろうか。答えはイエスだ。関税は引き上げることができる。低水準にある関税率は、50%ないし100%への引き上げが可能だ」と発言した。

Key Speakers At The 2019 Milken Conference

マイケル・ピルズベリー氏

Photographer: Kyle Grillot/Bloomberg

  その上で、トランプ大統領を批判する人たちは、全面的な貿易戦争も辞さないとする大統領の警告を「はったりにすぎない」とみているが、これは誤りであり、「金融市場やウォール街も巻き込んだ他の選択肢も存在する。大統領にはあらゆる選択肢がある」と語った。

  トランプ大統領が自身の関税措置によって、中国経済に打撃が生じつつあると指摘している点などを巡っては、大統領は米中貿易を損なうことを目指しているのではなく、「赤字是正のため貿易取引の水準を引き上げよう」と望んでいるものと推察されるとピルズベリー氏はコメント。

  さらに、大統領は「冷戦2.0」もしくは「封じ込め」を求めているのではないとする一方、よくその可能性が話題にされる米中デカップリング(分離)があるとすれば、「中国側が応じない結果」だろうと話した。

原題:Stocks Fade as Trump Adviser Hints at 50-100% Tariffs(抜粋)

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