ジョージ総裁、追加利下げ必要なし-一段の景気減速なければ
Steve Matthews
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データが幅広く弱くなれば「政策調整が適切になるかもしれない」
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最も強気な米金融当局者の一人で、利下げの必要性に疑問呈してきた
米カンザスシティー連銀のジョージ総裁は6日、米経済が現在良好に推移しているため、過去2回の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに反対票を投じたが、一段の成長減速の兆候があれば追加利下げに賛成する用意があることを明らかにした。
同総裁はデンバーでの全米企業エコノミスト協会(NABE)の会合で、「2019年の成長減速は私自身の見通しに沿ったもので、中期的にトレンド水準への鈍化を見込んでいる」と発言。「今後のデータが景気がより弱くなっていることを幅広く示せば、連邦準備制度理事会(FRB)の最大限の持続的雇用と物価安定という責務を果たすため政策調整が適切になるかもしれない」と述べた。
ジョージ総裁はこれまで最も強気な米金融当局者の一人で、利下げの必要性に疑問を呈してきたが、自らの予想以上にデータの悪化が見られれば柔軟な姿勢を取ることを示唆した。
「米経済は通商政策の不透明感や世界的な経済活動の低下に直面しており、見通しに対するリスクは確かにある」と同総裁は語った。
原題:Fed’s George Sees No Need to Ease Unless Slowdown Deepens (1)(抜粋)
(3段落以降に総裁の発言などを追加して更新します)
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