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香港デモさらに過激化、警察狙い爆破装置-首を切りつけられる警官も

香港警察は無線で操作するタイプの簡易爆破装置が13日夕方、警察車両の近くで爆発したと発表した。数カ月に及ぶ抗議デモでこうした装置が使われたのは初めて。

  香港警察の爆発物処理課、李展超氏は14日記者団に対し、この爆破装置が九龍の旺角で爆発したと説明。バリケード撤去のため現場に来ていた警察車両から10メートルほど離れた場所だったという。爆発時に近くにいた人はおらず、負傷者はいなかったと述べた。

  李氏は「現場にいた警官を殺害し、重傷を負わせる」狙いがあったと発言。爆発物は手製だと思われるが、「化学に関する一定程度の知識を要する」とし、まだ容疑者の目星は付いていないと話した。

Protesters Gather for Rallies in 18 Districts In Hong Kong

抗議デモの中、バリケード撤去作業をする警察。旺角 13日

Photographer: Kyle Lam/Bloomberg

  爆発物の使用は、「逃亡犯条例」改正案への抗議をきっかけに6月に平和的に始まったデモが著しくエスカレートしたことを示す。

  警察が14日発表したところによると、警官1人が13日に地下鉄駅でデモ隊の1人に首を切りつけられ、現在、病院の集中治療室に入っている。

  デモ参加者の1人でモクとだけ名乗った男子学生(23)は、自身は平和的に抗議活動をしていると話した上で、週末に起きた手製爆発物の爆発を含め、他の参加者による暴力的な行為に理解を示した。「テロリストが罪のない人々を標的にしているのではなく、警察の暴力に対抗するやむにやまれぬ行動にすぎない」と述べた。

原題:Hong Kong Police Targeted With Remote-Controlled Explosive (2)(抜粋)

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