中国の1年物LPR、10月は引き下げ見送り-景気減速下でも
Bloomberg News
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1年物ローンプライムレートは4.2%-予想中央値は4.15%だった
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実体経済支援と銀行利ざや縮小のバランスに配慮か-コメルツ銀
中国人民銀行(中央銀行)は21日、1年物ローンプライムレート(LPR)を4.2%に据え置くと発表した。7-9月(第3四半期)の国内総生産(GDP)成長率が1990年代前半以降で最も低い水準にとどまり、市場は引き下げを見込んでいた。
ブルームバーグが集計した予想中央値は4.15%だった。5年物LPRは4.85%で変更はなかった。
コメルツ銀行の新興国市場担当シニアエコノミスト、周浩氏は1年物LPRの据え置きについて、「銀行の利ざや縮小と実体経済支援のバランスを取ろうとしている可能性がある」と指摘。「人民銀は政策緩和を巡り抑制的な姿勢を保っている」とコメントした。
オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の中国部門で市場エコノミストを務める邢兆鵬氏は「市場予想とは違った」とした上で、「人民銀は今後の逆風に備えた余地を残そうとしている」と話した。
原題:China Banks Unexpectedly Keep Loan Prime Rate Steady in October(抜粋)
(第3段落以降を追加し更新します)
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