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中国製造業PMI、10月に悪化-内需低迷や貿易戦争響く

更新日時
  • 10月は49.3となお節目割れ-予想の49.8を下回る
  • 今後生産が改善するかは貿易協議の行方次第-農銀国際証の姚少華氏

中国の製造業活動を測る10月の政府の指数は前月から悪化、2月以来の低い水準にとどまった。低調な内需や企業利益の縮小、米国との貿易戦争に見舞われる中国経済の弱さを浮き彫りにした。

  国家統計局が31日発表した10月の製造業購買担当者指数(PMI)は49.3。ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値の49.8を下回った。

  10月の非製造業PMIは52.8。予想は下回ったが、活動拡大・縮小の節目となる50を上回った。

And services PMI drops to lowest since 2016

  製造業PMIの新規輸出受注指数は47.0に低下。生産指数は2月以来の低水準となった。

  PMIが予想より悪い結果となったことで、中国共産党の第19期中央委員会第4回総会(4中総会)が31日閉幕する中、政策当局者への圧力が高まる可能性がある。債務拡大を再び引き起こす懸念から当局者は限定的な刺激策を継続しようとしてきたが、来年に経済成長率の6%割れも見込まれる中、こうしたアプローチが試される展開となっている。

  農銀国際証券の姚少華エコノミスト(香港在勤)は「米中貿易戦争が引き続き工業生産の主な足かせ要因となっているほか、10月の連休も低下の一因だった」と指摘。「金融政策に緩和余地はあまりなく、財政政策が大きな役割を担ってきた。今後生産が改善するかは貿易協議の行方次第だ」と述べた。

原題:China Factory Outlook Worsened in October as Slowdown Continues(抜粋)

(4段落目以降に市場関係者のコメントなどを追加し更新します)
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