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英労働党もスコットランドの再投票認めず-自民党は与党票割れに期待

  • 与党敗北ならスコットランドで住民投票が再度行われると首相は主張
  • 無秩序な離脱阻止を望む穏健な与党支持者が自民党の方を向くと期待

英最大野党・労働党のコービン党首は13日、スコットランド独立の賛否を問う2回目の住民投票について、労働党が政権に就いても、1期目の5年間は実施を認めない方針を明らかにした。

  12月12日の下院選で与党保守党が勝利しなければ、労働党とスコットランド民族党(SNP)の連立政権が発足する事態となり、欧州連合(EU)離脱に関する再国民投票に加え、スコットランド独立の住民投票も行われかねないとジョンソン首相はこれまで主張してきた。

  一方、ナイジェル・ファラージュ氏率いる「ブレグジット党」は、2017年の前回選挙で保守党が勝利した317選挙区で候補者擁立を見送ることを先に決めたが、自由民主党はこれに乗じる構えだ。

  自民党のスウィンソン党首はインタビューで、ファラージュ氏の発表を受け、保守党の穏健な支持者らが無秩序なEU離脱の阻止に向け、親EUの自民党の方を向くと期待を示した。

  これに先立ち、EU離脱を巡るジョンソン氏の方針に逆らって下院採決で造反し、保守党を追放されたガーク前法相は、無所属で下院選に立候補する意向を12日深夜に表明した。

  ガーク氏は13日朝にBBCラジオの番組で、「保守党が選挙後に過半数を占めれば、非常に厳しいハードブレグジットの方向にわれわれを導くことになろう」と述べ、ジョンソン首相を支持しないよう有権者に訴えた。

原題:Johnson Says Brexit Delay Holding Back Economy: U.K. Votes

U.K.’s Liberal Democrats See Opportunity in Brexit Party Retreat(抜粋)

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