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PIMCOの「しぶちん見通し」、リスク資産は景気改善に反応せず

  • リスク資産からリターン得るのは「石から血を絞り出すようなもの」
  • ストラテジストのジーン・フリーダ氏がブルームバーグTVに語った

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は2020年について、世界的な成長の改善でさえも大きな相場回復を引き起こさないという「しぶちん見通し」を掲げているとグローバルストラテジスト、ジーン・フリーダ氏が明らかにした。

  同氏はブルームバーグテレビジョンの番組で、「世界の成長の短期的な道筋は実際、上向きだ。しかし、リスク資産市場の大半と、ある程度は金利市場も、これを先行して織り込んでしまった」との分析を示し、「サイクルの転換が特に強いものになると考える理由はあまりない」と語った。

PIMCOのジーン・フリーダ氏

  フリーダ氏はさらに、広がっている楽観主義は大きな負の衝撃がないことを想定していると指摘した。

  来年も貿易問題が投資家にとって中心テーマで、調印された第1段階の米中合意が相場の追い風になると同氏は予想。香港についても今後数カ月に混乱が落ち着いていくとみている。

  それでも、リスク資産における今年のリターン水準を踏まえると、さらなるリターンを得るのは「石から血を絞り出すようなものという気がする」と同氏は話した。

原題:
Pimco ‘Scrooge Outlook’ for 2020 Bets Risky Assets Ignore Growth(抜粋)

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