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中国の原因不明肺炎、59人発症-人から人の感染は明確な証拠なし

更新日時
  • 原因としてSARSウイルスは排除-7人が重症
  • 医療従事者に広がることになれば、人から人への感染力持つ恐れ

中国湖北省武漢市で拡大する原因不明のウイルス性肺炎の発症者が5日午前時点で59人に達した。地元当局によると、現時点で人から人への感染はないもようだ。原因として重症急性呼吸器症候群(SARS)ウイルスは排除した。

  武漢市衛生健康委員会は5日夜の声明で、発症者が3日時点の44人から59人に増えたと発表した。7人が重症。調査の結果、一部の患者は市内にある海産物市場の業者だという。

  同委員会は「現時点の初期調査では人から人への感染を示す明確な証拠はなく、医療スタッフへの感染もない」と説明した。報告されている症状は発熱が中心だが、息切れに悩まされている患者もいるという。

  医療従事者にも同肺炎が広がることになれば、病原体が人から人への感染力を持つことを示し、懸念すべき兆候となる。その場合は約800人が死亡した17年ほど前のSARSのように流行の引き金となる可能性がある。

  米ミネソタ大学の感染症研究政策センターは3日、閉鎖された武漢市の海産物市場がウサギなど野生動物の臓器と共に鳥類やヘビなども販売していたとメディア報道を引用して指摘した。

原題:China Pneumonia Outbreak Widens to 59 Amid Hunt for Source (1)(抜粋)

(症状などを追加し更新します)
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