きょうの国内市況(1月6日):株式、債券、為替市場
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●大発会の日本株は大幅続落、中東情勢や米景況、円高懸念-自動車安い
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東京株式相場は大幅続落。米国とイランの関係悪化や米製造業景況感の停滞、為替相場の円高から業績不透明感が強まり、自動車など輸出関連や海運、医薬品中心に幅広く売られた。
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アイザワ証券投資顧問部の三井郁男ファンドマネジャーは、年末にかけてキャッシュポジションを落とし、株式の比率を高めていた投資家にとって「地政学リスクの高まりは予想外だった」と話した。金融市場がボラティリティー(変動性)の上昇を織り込む過程では「株価の調整が起こりやすい」と同氏は言う。
- 東証33業種では海運や空運、パルプ・紙など燃料コスト上昇や地政学リスクの影響が懸念された業種や、食料品、輸送用機器、医薬品が下落率上位
- 原油高が在庫評価益につながると期待される鉱業と石油・石炭製品は上昇
- 東証1部の値上がり銘柄数は277、値下がり銘柄数は1835で全体の85%が安い
●債券上昇、地政学的リスクで買い-オペ結果や10年入札警戒で上値限定
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大発会の債券相場は上昇。米国とイランの情勢緊迫化を背景にリスク回避の買い圧力が掛かった。一方、日本銀行が実施したオペ結果で需給の緩みが示されたほか、あすの10年債入札を控えた警戒感もあり、上値は限定的となった。
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バンクオブアメリカ・メリルリンチの大崎秀一チーフ金利ストラテジスト
- 米国は大統領選挙を控えてイランに対して強気の姿勢を続ける可能性があり、リスクを取りにくい中で債券は買われやすい
- 国内投資家の資金がプラス利回りの超長期債に入りやすい面も
- 一方、日銀オペ結果で昨年末までに買われていた超長期債の利益確定売りが確認されたほか、あすの10年債入札にはマイナス利回りでの需要に警戒感も
日銀オペ
- 対象は残存期間1年超5年以下と10年超。買い入れ額は各ゾーンで前回から据え置き
- 応札倍率は全ての年限で前回から上昇
●ドル・円は小幅下落、中東情勢受けた株安などで一時3カ月ぶり安値
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東京外国為替市場のドル・円相場は小幅に下落。中東情勢の緊迫化を受けた世界的な株安・金利低下を背景に、朝方は一時約3カ月ぶり安値を付ける場面があったものの、国内輸入企業などのドル買いで下げ幅は限られた。円は主要16通貨のうち14通貨に対して上昇するなどほぼ全面高となった。
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みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジスト
- 取引が薄い中でのフラッシュクラッシュ的な動きに対する警戒と中東情勢の緊迫化を受けたリスク回避で円が全面高の流れ。昨年8月からのドル・円の上昇トレンドは年末からの下落でいったん終了か
- きょうは輸入企業など実需の押し目買いも入り、107円台後半は固そうだが、今月中に107円ちょど辺りまで下げる可能性がある。110円超えは来月中までは厳しいだろう
- 今後の焦点はイランがどの程度の規模の報復に出るか、米国の報復を呼んで泥沼化するかだ。原油高は各国の増産余力が抑えになり得るとみるが、軍事行動の方が心配で、ドル・円の重しになるだろう
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