ウォーレン上院議員、女性の大統領選勝利は可能と表明－民主党討論会

2020年米大統領選で女性が勝利できるかどうかを巡り、バーニー・サンダース、エリザベス・ウォーレン両上院議員は14日にアイオワ州で開かれた民主党候補の討論会で対立した。サンダース氏は不可能だと言ったことはないと断固否定したが、ウォーレン議員は受け入れなかった。

　　同じ進歩主義派の票獲得を目指す両氏は、討論会の司会者から詳細を問われ、2018年の会話を巡る相反する見解について自らの立場を明示。女性はトランプ大統領に勝てないとサンダース氏が述べたとウォーレン議員が主張したが、サンダース氏は「私はそんなことは言わなかった。女性が米国の大統領になれないと言うのは、私を知る人なら誰でも理解し難いことだと知っている」と反論した。

戦争の議論

　　この議論に先立ち、サンダース氏とジョー・バイデン前副大統領は中東での軍事力行使を巡って対立。サンダース氏はイラク戦争を「現代米国史上最悪の外交政策の失敗」と呼び、それを許可する賛成票を投じたバイデン氏を批判した。一方のバイデン氏は、2002年の投票は大きな間違いだったと述べた上で、オバマ政権の副大統領としての実績を他候補と比較する考えを示した。

　　また、トランプ大統領が今月、イラン革命防衛隊コッズ部隊のソレイマニ司令官の殺害を決めたことに民主党候補者らはそろって異議を唱え、中東地域の一層の不安定化を招く恐れがあると指摘した。

　　討論会には３氏のほか、前インディアナ州サウスベンド市長のピート・ブティジェッジ氏、エイミー・クロブチャー上院議員、富豪のトム・ステイヤー氏が参加した。

　　マイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長は大統領選挙戦を自己資金で賄っているため、彼は討論会参加のための献金上の要件を満たさなかった。ブルームバーグ氏はブルームバーグ・ニュースの親会社ブルームバーグ・エル・ピーの創業者で、過半数株式を所有している。

原題：
Warren Vows a Woman Can Win the Presidency in Feud With Sanders（抜粋）