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トランプ氏、FRB議長人事で後悔か-ウォーシュ氏に未練示す

  • トランプ氏はドル高を嘆き、欧州のマイナス金利政策に好意的な姿勢
  • ウォーシュ氏は18年に、FRBは引き締め「二面作戦」やめよと主張

トランプ米大統領は、連邦準備制度理事会(FRB)の議長にケビン・ウォーシュ元理事でなくジェローム・パウエル氏を指名したことを後悔しているようだ。

  トランプ氏は15日、米中貿易交渉の第1段階合意に署名する式典の長い出席者リストを確認しながら、ウォーシュ氏の名を呼び、FRB議長「職を希望していた時、なぜもっと声高に主張してくれなかったのか」と述べ、「君となら非常にハッピーだっただろう」と語った。

  その後、トランプ氏はFRB批判を再開し、米国の金利とドルは高過ぎると不満を漏らした。欧州ではドイツなどがマイナス金利の環境下にあり、こうした国々では資金の貸し手が借り手に利子を支払うとして、「とても気に入っている。素晴らしい概念だ」と語った。

Federal Reserve Presidents Speak At The AEA Conference

ケビン・ウォーシュ元FRB理事

  トランプ大統領は2年前、パウエル氏をFRB議長に選んだが、決定に先立って面談した候補者の1人がウォーシュ氏だった。ウォーシュ氏は2018年12月、富豪の著名投資家スタンリー・ドラッケンミラー氏と共に米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)に寄稿し、米金融当局に利上げと流動性引き締めの「二面作戦」をやめるよう呼び掛けた。

原題:Trump Appears to Lament Passing Over Warsh for Powell at Fed(抜粋)

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