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中国発の新型ウイルス、アジア金融市場を揺るがす-香港株急落

  • 香港H株指数、3.2%安-2018年10月以来の大きな下落率
  • 本土市場では人民元も対ドルで大きく値下がり、一時0.57%安

21日のアジア金融市場は、香港株など株式相場が軒並み下落した。中国発の新型コロナウイルスを巡る懸念が強まり、春節(旧正月)の連休前にトレーダーがポジションを手じまいし下げが加速した。

  香港上場の中国本土銘柄から成るハンセン中国企業株(H株)指数は前日比3.2%安で終了し、2018年10月以来の大きな下落率となった。ハンセン指数は2.8%下げた。

Hong Kong's Chinese shares head for worst day since 2018

  香港株の急落は、ムーディーズ・インベスターズ・サービスによる香港格下げや中国政府が新たに起用した香港出先機関トップが香港での「国家安全法」制定を強く求めたことも織り込んだ。

  本土株の指標、上海総合指数は1.4%安で引けた。

  アンバー・ヒル・キャピタルの資産運用ディレクター、ジャクソン・ウォン氏は「ウイルスが連休中に中国でどれだけ広がるか不確かだ」と指摘し、「現金保有を増やし、旅行関連株と先に大きく上げていた一部のテクノロジー銘柄を避けている」ことを明らかにした。

  本土市場では人民元も下げ、一時0.57%安の1ドル=6.9060元と、昨年8月26日以来の大きな下落となった。

原題:Virus, Moody’s Send Hong Kong Stocks to Biggest Drop in Months、*CHINA’S YUAN WEAKENS 0.57% TO 6.9060/USD, MOST SINCE AUG. 26(抜粋)

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