債券は小幅安、リスク回避一服で売り優勢-流動性供給入札は無難通過
三浦和美債券相場は小幅下落。中国発の新型ウイルス感染を巡る問題で中国当局が現状説明をしたことを受けて、リスク回避の動きがやや後退したことが背景。この日に実施された流動性供給入札の結果は無難と受け止められ、下値は限定された。
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市場関係者の見方
バンクオブアメリカ・メリルリンチの大崎秀一チーフ金利ストラテジスト
- 新型ウイルスに関してはうわさベースでのパニック的な反応でリスクオフになりやすいものの、実際に壊滅的なインパクトがあるとは考えにくい
- ヘッドラインに振らされやすい中で、中国当局の会見が債券売りにつながった
- 一方、流動性供給入札は一部で悪い内容が見込まれていたこともあり、無難な結果となったことで買い戻される場面も
流動性供給入札
- 対象は残存期間5年超15.5年以下
- 投資家需要の強弱を反映する応札倍率は2.97倍、前回の同年限入札の2.54倍を上回る
- 最大利回り格差は0.002%、平均利回り格差はゼロ%
- 備考:過去の流動性供給入札の結果一覧
背景
- 中国国家衛生健康委員会は22日、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大に伴い、全国的なスクリーニングを開始すると発表
- この日の東京株式相場は反発し、日経平均株価の終値は166円79銭高の2万4031円35銭
新発国債利回り(午後3時時点)
2年債 | 5年債 | 10年債 | 20年債 | 30年債 | 40年債 | |
-0.125% | -0.110% | -0.005% | 0.295% | 0.440% | 0.470% | |
前日比 | +0.5bp | 横ばい | +0.5bp | +0.5bp | 横ばい | 横ばい |
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