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ソフトバンク元社員が不正競争防止法違反容疑で逮捕、露に漏洩と報道

  • 機密性高い情報へのアクセス権限はない-ソフトバンク発表
  • ロシアの情報機関員とみられる職員に情報が渡った疑い-報道

携帯電話会社のソフトバンクは25日、元社員が不正競争防止法違反の容疑で警視庁に逮捕されたと発表した。持ち出された文章は機密性が低く、個人情報や通信の秘密に関わる情報などは含まれていないとしている。

  ソフトバンクの赤沢悠樹広報担当によれば、逮捕された荒木豊容疑者は、設備構築業務の省力化を推進する部門に所属していた。持ち出された疑いがあるのは工事の手順書で、業務上で閲覧可能だった内容という。同社は捜査当局から連絡を受けた後、昨年12月中旬に荒木容疑者を懲戒解雇した。

  共同通信によると、在日ロシア通商代表部の情報機関員とみられる職員に情報が渡った疑いがあり、警察当局は外務省を通じて在日ロシア大使館に対し機密情報を受け取った疑いのある50代の職員の男と、2017年に帰国した40代の元職員の男を警視庁に出頭させるよう要請した。また捜査関係者の話として、荒木容疑者が情報を記録媒体に入れて手渡し、数十万円を受け取っていたと報じている。

  在日ロシア大使館は、職員が出頭要請を受けたことについて25日、「残念ながら、欧米で広まった目新しさに欠けるロシアに対するスパイ疑惑に日本も加わった」と批判するコメントをフェイスブックで発表した。

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