英首相、交渉打ち切りも辞さない構え表明へ-EUとの攻防で
James Ludden、Brian Swint
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通商協議でジョンソン氏とEU交渉官はそれぞれの方針を3日に説明
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ジョンソン氏は最低でもEU・カナダ協定と同様の条件望むと表明へ
英国と欧州連合(EU)による将来の貿易関係を巡る攻防が3日に始まる。通商協定で合意できないまま11カ月間の移行期間が年末に終了すれば経済的な打撃を受けることになる。
ジョンソン英首相は3日のロンドンでの演説で、EUとの通商交渉について、自らが望む内容を得られなければ交渉を打ち切る用意があると表明する予定だ。
同首相は最低でもEUがカナダと結んだのと同様の包括的な貿易合意を望んでいるとEU側に伝えるだが、そのような合意に至らなくても「英国は繁栄する」と主張する。同首相の演説後、EUのバルニエ首席交渉官もブリュッセルで演説し、交渉上の立場に関する方針を示す予定。
欧州委員会のフォンデアライエン委員長はジョンソン首相が設定した年末の期限までに完全な合意に至るのは「不可能」だとしている。
ジョンソン首相のチームは、英国側が不公平だと見なすEU側の要求を断固として拒否してきた。主な争点は、関税ゼロでの貿易へのアクセスと引き換えに英国がEUの単一市場ルールを受け入れる必要があるかどうかだ。
英当局が事前に配布した演説テキストの抜粋によれば、ジョンソン首相は「競争政策や補助金、社会的保護、環境などを巡り、EUが受け入れる義務を負うべきである英国のルール以上に、英国がEUのルールを受け入れなくてはならないような自由貿易協定は必要ない」と語る。
原題:Brexit Battle Resumes With U.K. and EU Sparring Over Trade (1)、Johnson Ready to Walk Away From EU Talks Without Formal Deal (1)(抜粋)
(3段落目以降で詳細を追加して更新します)
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