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日本株は下落、新型ウイルス懸念で輸出や素材安い-中国株は下げ渋り
伊藤小巻、牧綾香
更新日時
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新型ウイルスの感染拡大続く、為替は1ドル=108円30銭台と円高
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中国株は大幅安で再開後下げ縮小、中国当局は大量の流動性供給
3日の東京株式相場は下落。新型ウイルスの感染拡大で世界景気への影響が警戒され、自動車や機械など輸出関連、化学など素材関連といった景気敏感株が安い。
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〈きょうのポイント〉
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東海東京調査センターの平川昇二チーフグローバルストラテジストは「新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることから売られる公算が大きい」と話していた。
新型コロナウイルスの感染拡大を背景に前週末の米国株が大幅安となったことを受けて、日経平均は取引開始直後に429円(1.9%)安まで下落。しかしその後は下げ幅を縮小した。米国株の先物が堅調に推移して今晩の米国株反発が見込まれた上、取引を再開した中国株は下げがほぼ事前の予想にとどまり、投資家は冷静さを取り戻した。さらに「中国人民銀行がリバースレポ金利を下げ、緩和的な政策を打ち出したことが好感された」と三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩シニアストラテジストは指摘した。
岡三証券の松本史雄チーフストラテジストは、新型肺炎の感染状況は「武漢周辺を除いてある程度コントロールできているように見え、患者数を見ながら今後の世界経済への影響を判断することになる」と述べた。
- 東証33業種では輸送用機器や機械、化学、鉄鋼、非鉄金属、小売、証券・商品先物取引、海運が下落
- 電気・ガスは上昇
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