新型コロナウイルス「経口感染」の可能性も-新華社
Jason Gale-
ウイルスの遺伝物質が患者の直腸などから採取の検体で見つかる
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患者のせきやくしゃみからの飛沫感染だけに限られない可能性
世界で感染が広がっている新型コロナウイルスについて、中国国営の新華社通信は経口感染(糞口感染)の可能性があると報じた。
報道によれば、ウイルスの遺伝物質が患者の便や直腸から採取した検体で見つかった。湖北省の武漢大学人民病院と中国科学院武漢ウイルス研究所の研究者が発見したもので、一部の患者の初期症状が発熱ではなく、下痢であることに着目したという。
これは患者のせきやくしゃみからの飛沫(ひまつ)感染だけに限られない可能性を示す。医師らは新型コロナウイルスの患者を見分ける際に肺炎患者から採取した呼吸器系のサンプルを重視してきたが、感染源として下痢の症状を無視していたかもしれないと、ブルームバーグ・ニュースは1日報じている。
重症急性呼吸器症候群(SARS)の原因となるウイルスでも患者の約10ー20%が下痢の症状を訴えていた。
原題:
Coronavirus May Transmit Along Fecal-Oral Route, Xinhua Reports(抜粋)
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