ECB政策金利、「0-3%」がニューノーマルに-レーン理事
Piotr Skolimowski
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「ユーロ圏の景気が完全に回復したら、金利はプラス圏に戻る」
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インフレは改善されているが「現行水準では低過ぎる」と考えている
欧州中央銀行(ECB)の政策金利のニューノーマル(新たな標準)はゼロから3%のレンジ内だと、チーフエコノミストのレーン理事が5日語った。
同理事はベルリンで講演し、「ユーロ圏の景気が完全に回復したら、金利はプラス圏に戻ると確信している」と述べ、金利の「ニューノーマルはプラス圏だが、低い水準となるだろう」との認識を示した。
ユーロ圏のインフレは改善されているものの、「現行水準では低過ぎるとわれわれは考えている」とも発言。今後2年で金利が上昇するとの見通しを示し、「われわれが今、緩和的な政策を行っていることから、将来的に金利が上昇すると思う」とし、「辛抱強さが求められている」と話した。
また、「われわれの政策が金融システムにとって副作用を持つという事実を認識する必要がある」と述べるとともに、財政政策に経済を安定させる役割があると指摘した。
原題:Lane Says New Normal for ECB Interest Rates Is Positive Yet Low、ECB’s Lane Says Inflation Still Too Low, Sees Rate Picking Up(抜粋)
(3段目以降に発言を追加して更新します)
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