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新型コロナウイルス、シンガポール会議参加者から欧州3カ国に拡散か

  • アルプスのシャレー共有した英国人らが感染、会議参加者と接触後
  • スペインと英国でさらに症例、スーパースプレッダーの懸念強まる
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Photographer: STRINGER/AFP

シンガポールで開かれたビジネス会議で人から人へ感染した新型コロナウイルスがアジアから欧州3カ国に飛び火し、他者への感染力が極めて強い「スーパースプレッダー」が存在するとの懸念が強まっている。

  フランスとスペイン、英国でここ1日に感染が確認された人は全て、同会議から帰国したばかりの英国人男性とフランスのスキーリゾートで接触しており、関係があるとみられている。この英国人が出席した会議は1月にある企業が主催したもので、90人余りの外国人が出席していた。この企業名は不明。

  このパターンは2002-03年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)と同様の懸念を強めている。SARSでは感染した医師1人から複数の人にウイルスが広がり、世界に拡散した経緯がある。マレーシアと韓国は既に、シンガポールの会議に関連した新型コロナウイルス感染を確認しており、欧州での感染症例で、ウイルス封じ込めの難しさがさらに鮮明になった。

  フランスの保健省は8日、同会議に参加し帰国後に検査で陽性反応が出た英国人男性とアルプスのシャレーを共有していた英国人5人の感染が診断されたと発表。英国とスペインは9日、フランスで感染した英国人のさらなる症例を確認した。

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原題:
Virus Fallout From Singapore Conference Spreads Across Europe(抜粋)

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