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きょうの国内市況(2月13日):株式、債券、為替市場

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●日本株は下落、新型ウイルスの感染拡大警戒が再燃-鉄鋼や機械安い

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  東京株式相場は下落。中国で新型肺炎の感染症例が大幅に増え、経済活動への影響が不安視された。中国景気の影響を受けやすい機械や鉄鋼、海運が安い。TモバイルUSの親会社がスプリント買収条件で再交渉を求めていると伝わり、ソフトバンクグループも指数を押し下げた。

  • TOPIXの終値は前日比5.84ポイント(0.3%)安の1713.08-4営業日続落
  • 日経平均株価は同33円48銭(0.1%)安の2万3827円73銭と反落

  セゾン投信の瀬下哲雄運用部長は、中国での新型肺炎患者の増加で「当然経済活動が低下して業績も下がっていくことになる」とみる。特に日本やドイツは中国とのつながりが強いことから、新型肺炎の問題が長期化すれば「ダメージも一緒に受けていく」と話した。

  • 東証1部33業種は鉄鋼、機械、情報・通信、海運、医薬品が下落率上位
  • 金属製品、空運、石油・石炭製品は上昇

●債券は下落、日銀の買いオペ結果受けて売り優勢ー午後に下げ幅拡大

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  債券相場は下落。日本銀行が実施した国債買い入れオペの結果を受けて、午後に売りが優勢となった。来週後半まで日銀の買い入れオペがない一方、国債入札が続くことによる需給悪化が意識されたことも売り手掛かりになったとの声も聞かれた。

  • 長期国債先物3月物の終値は前日比4銭安の152円57銭。午前中は株価下落に伴い買われる場面もあったが、日銀のオペ結果を受けて売りが膨らみ、午後には一時152円48銭まで下落
  • 新発10年債利回りは一時1.5ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.03%
  • 超長期債も安い。新発20年債利回りの0.255%など、全年限で上昇

野村証券の中島武信シニア金利ストラテジスト

  • 日銀の残存1-3年オペの応札倍率が前回から高水準に跳ね上がったのは、前日の短期国債買い入れ額が予想の下限だったことで短国の需給が悪化し、1-3年に波及するとの連想が働いた
  • 先物は昨日売られた流れが続いていることに加え、オペ結果も売り材料に
  • 21日まで日銀の買いオペがなく、その間に入札が続くため、需給の悪さを意識して先物でヘッジ売りの動き

国債買い入れオペ

  • 対象は1年超5年以下、5年超10年以下、変動利付債で買い入れ額はいずれも据え置き
  • 残存1-3年の応札倍率は4.27倍と2019年8月以来の高水準、残存3ー5年は3.27倍、5ー10年は3.52倍に上昇し、売り圧力の強まりが示された

●ドル・円下落、新型ウイルスの感染急増受けて-円は全面高

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  東京外国為替市場は円が全面高。中国湖北省で新型コロナウイルス感染症例が急増したことを受け、リスク回避の円買いが強まった。

ハイライト
  • ドル・円は午後3時18分現在、前日比0.3%安の1ドル=109円79銭。ここまで110円09銭を高値に一時109円78銭まで下落
  • ユーロ・円相場は0.3%安の1ユーロ=119円37銭。一時119円35銭と昨年11月14日以来の安値を更新

NBCフィナンシャル・マーケッツ・アジアのディレクター、デービッド・ルー氏(香港在勤)

  • 最近、 新型ウイルスの感染増加率が落ちつき、市場が安心してきたところで感染症例の急増という不意打ちを食らいリスクオフに。楽観的になりすぎた部分のはく落はまだ続いているとみられ、ドル・円は上値の重い動き
  • 欧米市場でもこの流れが意識されると、ドル・円は109円80銭の安値を割れて109円50銭を試しそう。109円50銭付近は足元の安値で、これを割れるとストップロスもありそう。一時的にだが下値を広げるリスクはある
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