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イタリアに景気後退リスク、低迷する経済成長を新型ウイルスが直撃

  • 今年のGDP成長目標0.6%、達成いっそう困難-イタリア副財務相
  • 10-12月期は予想外のマイナス成長、リセッション入りの恐れ

イタリアは新型コロナウイルス感染拡大で2020年の成長目標を達成できない恐れがあると、ミシアーニ財務副大臣が述べた。

  ミシアーニ氏は12日、ローマでのインタビューで、「新型コロナウイルスのリスクがもたらす影響は世界経済にとって著しくマイナスであり、イタリアにとってもそうだ」と述べ、「政府が予算内で0.6%の成長目標を達成するのは今やいっそう困難になった」と話した。

  新型ウイルスの流行は、景気見通しの暗いイタリア経済を直撃した。2019年10-12月(第4四半期)の国内総生産(GDP)は前期比0.3%減と、予想外のマイナス成長となった。イタリア銀行(中央銀行)のビスコ総裁は、国内の経済見通しに「著しい」下振れリスクがあることを警告した。

  イタリアはここ10年余りで4度目となるリセッション(景気後退)に向かっている恐れがある。

The economy has fallen into recession three times since early 2008

  グアルティエーリ財務相は13日、テレビ局La7に対し、「全ての指標が上昇を示唆している」と指摘。「1月は鉱工業生産やGDPが上向くだろう」と述べ、政府は景気回復を「確信」していると言明した。

原題:Italy Sees Recession Risk as Virus Threatens Fragile Growth (3)(抜粋)

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