コンテンツにスキップする
Subscriber Only

HSBC、18日に大規模な刷新発表か-クイン暫定CEOの将来不透明

  • トレーディングデスク削減も、仏事業売却の取り組み進む-関係者
  • クイン氏が正式にCEOに就任する確率は低下-アナリスト

ロンドンの本社からアジアの拠点である香港に至るまで、英銀HSBCホールディングスではうわさが飛び交っている。

  HSBCの事業再編発表まであと少しとなる中、トレーディングデスクやバックオフィスは、経営陣の刷新、予想外の新最高経営責任者(CEO)の指名、一部事業からの撤退、世界的な人員削減などが明らかになる可能性に備えている。18日に発表される同行の再編は、過去10年で3回目の大規模な刷新となる見通し。

  18日に発表される措置には、多額の評価損の計上や、トレーディングデスクの削減、トルコやギリシャ、オマーンなどへのエクスポージャー縮小が含まれる公算が大きいと、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。フランスのリテール事業を売却する取り組みが進んでいるほか、不振の米国事業の見直しも進行中だという。

Key Speakers and Interviews From The Second Day At the Bloomberg New Economy Forum

ノエル・クイン暫定CEO

写真家:岩部隆明/ブルームバーグ

  昨年ジョン・フリント氏のCEO辞任後に暫定CEOに指名されたノエル・クイン氏は、自身の将来を巡る不透明性を含め、多くの問題に見舞われている。一部のアナリストは、同氏がもっと早くに正式にCEOに指名されるだろうと考えていた。

  「クイン氏が18日に説明する戦略の中には議論を引き起こす要素があるかもしれず、取締役会は同氏を正式に後任に指名する前に市場の反応を見極めたいと考えている可能性がある」とグッドボディーの銀行アナリスト、ジョン・クローニン氏が指摘。「もちろん、他のCEO候補が浮上している可能性もある。結論を言うと、クイン氏が正式にCEOに就任する確率は低下している」と述べた。

原題:
HSBC Braces for Huge Overhaul as Quinn’s Future in Balance (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE