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INGがAT1債の発行延期-詳しい説明なく、株価一時4%超急落

  • 「検討が必要な情報が発行体に寄せられた」と潜在的投資家に通知
  • 「これほど近づいてから取りやめるのはかなり奇妙だ」と市場関係者

オランダの銀行INGグループが、ほとんど説明のないまま「その他ティア1債」(AT1債、ドル建て)の発行を延期したことを受け、19日の株式市場では、同行の株価が一時4%余り急落した。

  ブルームバーグ・ニュースが内容を確認したメッセージによれば、INGグループは「検討を必要とする情報が発行体に寄せられた」と潜在的投資家に通知。同行の広報担当者は、発行延期を確認したが、詳細は明らかにしていない。

  INGグループが予定していた欧州の発行市場で今年初となるAT1偶発転換資本性証券(通称CoCo)は、発行額10億ドル(約1110億円)に対し、申込額が110億ドルを上回っていた。発行延期の理由判明を投資家が待つ中で、同行の株価は昨年8月以来の大幅な下げとなった。

  Strukturinvestの最高投資責任者(CIO)ショーン・ジョージ氏(ストックホルム在勤)は「割り当てにこれほど近づいてから新規発行を取りやめるのはかなり奇妙だ。事情についてさらに明確な説明が欲しい」と語った。

原題:ING Falls After Pulling Bond Sale to Study ‘Information’ (1)(抜粋)

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