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米財務長官、FRBやSECなど主要金融当局トップと電話会議

  • 新型コロナウイルス感染拡大を受け乱高下する市場の動きを議論
  • FSOCは23日に会合を開き、新型コロナの市場への影響を話し合う

ムニューシン米財務長官は10日、米連邦準備制度理事会(FRB)や米証券取引委員会(SEC)などの金融当局と新型コロナウイルス感染拡大を受けて乱高下する市場の動きを議論するため電話会議を実施した。

  金融市場に関する大統領の作業部会と称される米主要金融規制当局者による電話会議が開かれた背景には、米株式相場が前日に2008年の金融危機以来最大の下げを記録したことがある。10日に相場は反発したものの、新型コロナの世界経済成長への影響を巡る懸念などから、S&P500種株価指数は年初来で11%安の水準にとどまっている。

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ムニューシン財務長官

写真家:アンドリュー・ハラー/ブルームバーグ

  財務省は発表文で、規制当局が「市場の回復力と経済的影響に関する最新情報を共有した」ことを明らかにした。ただ発表文には、議論された内容の詳細は記載されておらず、株式などの資産の大幅な価格変動に対して取り得る行動のリストも示されていない。

  電話会議にはムニューシン長官のほか、パウエルFRB議長やクオールズFRB副議長(銀行監督担当)、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁、クレイトンSEC委員長、ターバート商品先物取引委員会(CFTC)委員長、オッティング通貨監督庁(OCC)長官、マクウィリアムズ連邦預金保険公社(FDIC)総裁が参加した。

  財務省によると、08年の相場急落を受けて設立された金融安定監視評議会(FSOC)は今月23日に会合を開き新型コロナによる市場への影響を話し合う。

原題:Treasury Holds Call With Fed and SEC on Virus-Fueled Volatility(抜粋)

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