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フランス、大企業の国有化も辞さず-EUは国家補助の制限緩和へ

フランス政府は国内大企業を新型コロナウイルスによる市場の混乱から守るため、究極の手段を繰り出す用意がある。国有化だ。

  欧州連合(EU)首脳は事態の沈静化にあらゆる手段を惜しまない姿勢を示し、フランスはこれまでの予算計画を撤回して経済支援に数十億ユーロを投じると約束した。ルメール財務相はさらに踏み込み、国内の経済的資産を保護するためにあらゆる必要な形で国が介入すると語った。

  ルメール氏は「あらゆる利用可能な手段を活用することにためらいはない。増資も可能だし、株式取得も可能だ。必要なら、国有化という言葉を使うことすら可能だ」と語った。

  マクロン大統領は16日夜、3000億ユーロ(約35兆4000億円)の銀行融資を保証すると約束。ドイツのメルケル首相は、国内企業の支援に5500億ユーロの政府融資を追加設定する考えを示している。

  EUも各国の対策を後押しするため、障害を取り除く計画だ。EU内で回覧されている草稿によると、新型コロナで打撃を受けた業界を支援するため国家補助に関する制限の緩和が提案される。

原題:
France Ready to Nationalize as EU Heavyweights Take Charge (2)(抜粋)

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