きょうの国内市況(3月18日):株式、債券、為替市場
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●米株先物売りで一変、日経平均が下げに転じる
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株式相場の不安定な値動き。午後の日経平均株価は下げに転じた。S&P500やダウ平均などの米株価指数先物が値幅制限いっぱいまで下落し、警戒した売りが広がった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた積極的な米国の対応策や日銀の金融政策への期待も出ていたが勢いは続かなかった。
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三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩シニアストラテジストは米株先物の大幅安を受けて、明日の米国株が下落するとみる投資家が先行して日本株を売っているとみる。新型コロナウイルスの感染拡大のスピードに景気対策が追いつかないとの見方があり、小切手を配っても外出自粛などで使うことができないので景気対策の効果はすぐに期待できないと話した。
●長期金利が1年3カ月ぶり高水準、財政拡大警戒や現金化で売り活発化
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債券相場は大幅下落。長期金利は約1年3カ月ぶりの水準まで上昇した。日本政府による新型コロナウイルスへの政策対応に伴う財政拡大が警戒されたほか、米株先物や日本株の急落など金融市場全般の不安定化を背景とした現金化の動きも指摘され、売り圧力がかかった。
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SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジスト
- グローバルに財政に対する警戒感が強まっており、特に日本では議会のねじれもなく実現性が高い
- 長いゾーンの国債がまんべんなく発行される可能性があり、売り圧力につながった
- また、超長期セクターのスワップ金利急上昇に引っ張られている面もあり、3月期末決算を控えたリスク量の削減など複合要因で売られている
日銀オペ
- 対象は残存期間1年超5年以下、5年超10年以下、物価連動債
- 1-5年と5-10年の買い入れ額は前回の通常オペから据え置き。物価連動債は500億円に増額
●ドル・円反落、米株先物下落で107円割れ-コロナ対応にらみ日替わり相場
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東京外国為替市場のドル・円相場は反落。新型コロナウイルス問題を巡り各国の対応にらみの不安定な市場環境が続く中、この日は米株価指数先物の下落を背景にドル売り・円買いが優勢となった。午後には日本株も下落に転じ、1ドル=107円台を割り込んだ。
ハイライト |
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三井住友銀行NYトレーディンググループの下村剛グループ長
- 米金融当局によるCP(コマーシャルペーパー)購入プログラム発表やトランプ大統領らの大型財政措置への言及を受け、17日の米株はしっかりだったが、センチメントが変わりやすい時間帯というところは変わらない
- ベーシス、クレジット市場は完全に安定したとは言い切れない状態が続き、相場が完全に底打ちしたとは言えない
- 日替わりの相場の雰囲気の中で、ドル・円がダウンサイドを試す時間帯もまた来るだろう