【米国市況】株が続伸、米景気対策法案の採決待ち-ドル続落
Vildana Hajric、Sarah Ponczek-
S&P500種株価指数は2月12日以来の連騰も終盤に失速
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サンダース上院議員が景気対策法案の採決阻止を示唆
25日の米株式相場は続伸。過去最大規模の米景気刺激策の議会採決を待つ展開となった。米国債は総じて小動き。ドルは幅広い通貨に対して下落した。
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景気対策法案の最終的な調整作業が続く中、S&P500種株価指数は2月12日以来の連騰となり、2日間の上昇率は2008年11月以来の大きさとなった。ボーイングが24%高と急伸し、ダウ工業株30種平均を押し上げた。ただ、サンダース上院議員が法案の採決持ち込み阻止を示唆したことから、S&P500種とダウ平均は終盤に上げ幅を大きく縮小、ナスダック総合指数は下げに転じた。
S&P500種株価指数は前日比1.2%高の2475.56。ダウ平均は495.64ドル(2.4%)高の21200.55ドル。ナスダック総合は0.5%低下。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し0.87%。
トロント・ドミニオン銀行の為替戦略グローバル責任者、マーク・マコーミック氏は「2兆ドルの景気刺激策への合意は経済への打撃を和らげるのに役立ちそうだが、高リスク資産に関して万事準備完了になったとは思わない」とコメント。「少なくとも、先行きは不安定になるだろう」と述べた。
マニュライフ・アセット・マネジメントのグローバル資産配分責任者、ネーサン・ソーフト氏は「金融市場はセンチメントに動かされている。パニックと楽観論を行き来している」と述べた。
為替市場ではドルが幅広い通貨に対して下落。リスク選好の高まりに加え、米景気対策法案が議会での採決に近いとの見方が広がり、午後に下げ幅を拡大した。原油相場が上昇する中、ノルウェーやカナダの通貨は特に大きく上昇した。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は1.2%低下。ドルは対円ではほぼ変わらずの1ドル=111円21銭。
ニューヨーク原油先物相場は3日続伸。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物5月限は48セント(2%)高い1バレル=24.49ドル。ロンドンICEの北海ブレント先物5月限は24セント上げて27.39ドル。
ニューヨーク金先物相場は反落。前日まで4営業日続伸していた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は1.7%安の1オンス=1634.30ドルで引けた。
原題:Stocks Rise for Second Day With Stimulus in Sight: Markets Wrap(抜粋)
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