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きょうの国内市況(3月25日):株式、債券、為替市場

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●株3分の1回復、米景気対策の合意で買い加速-債券先物一時下落

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  新型コロナウイルスの流行によるリスク回避の動きが和らいでいる。前日の米株高に加えて、日本時間25日午後にホワイトハウスが新型コロナウイルスの景気対策で民主党と合意したことが伝わり、好感された。同日の日経平均株価は8%上昇し、景気不安で落ち込んだ指数は3分の1以上戻した。東京五輪・パラリンピックの対応が決まったことも買い安心感につながっている。

  • TOPIXの終値は前日比91.52ポイント(6.9%)高の1424.62
  • 日経平均株価は同1454円28銭(8.0%)高の1万9546円63銭

  日経平均は1万9000円台を回復した。19日の取引時間に付けた安値1万6358円からの反発基調を強めており、2万4000円近くだった2月高値からの下落幅の3分の1以上を取り戻した。東海東京調査センターの隅谷俊夫投資調査部長は、東京五輪に関する不透明感が前週までの先物売りの材料の一つだったとみていた。

●債券上昇、リスク回避後退で現金化に伴う売り沈静化との見方

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  債券相場は上昇。新型コロナウイルス感染問題を巡る主要国の経済対策期待を背景に、リスク回避による株式相場の下落基調にいったん歯止めが掛かっており、現金化に伴う債券売り圧力が弱まったとの指摘が聞かれた。

  • 新発10年債利回りは一時、前日比2ベーシスポイント(bp)低い0.015%と、18日以来1週間ぶりの水準に低下
  • 新発20年債利回りは一時2.5bp低い0.285%と、19日以来の低水準
  • 長期国債先物6月物の終値は9銭安の151円91銭。一時は152円32銭まで上昇していたが、引けにかけて上げ幅を解消

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長

  • リスク資産市場が安定化すると年金のリバランスなどによる国債売りの緊急性がなくなり、現金化の動きは沈静化しつつある
  • 強制的な売却がなくなれば、これまでリスク回避していた投資家がキャッシュを使わざるを得なくなり、来期に向けて債券買いを入れる必要が出てくる
  • この状況では株が上がった方が債券にとってプラス

●ドル・円は午後に下げ解消、米景気対策で合意-111円台前半

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  東京外国為替市場のドル・円相場は一進一退。新型コロナウイルス感染拡大の経済的な影響を懸念してドル資金を取り急ぐ動きが一服しドル売り・円買いが優勢だったが、午後にトランプ政権と米議会が景気対策で合意したと伝わるとドルが値を戻した。ドルは円以外の主要通貨に対してほぼ全面安。

ハイライト
  • ドル・円は午後3時47分現在、前日比ほぼ変わらずの1ドル=111円26銭。ここまでの値幅は110円76銭から111円54銭まで
  • ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.5%安の1280.89

ステート・ストリート銀行の若林徳広在日代表兼東京支店長

  • トランプ米政権と米議会が景気対策で合意したとのニュースは、新型コロナウイルス騒動の中で市場参加者が一息つける待ちに待ったポジティブな材料
  • ただ、何らかの合意に至るのは想定の範囲内で相場にある程度織り込み済み。リスクオンの株高やドル高・円安がさらに加速するとは考えにくい
  • ドル調達をめぐるストレスはまだまだ続く。3月末は月末、四半期末、年度末が重なるので例年でも異常な動きになりやすい。ボラティリティーが高く相場は荒れやすいだろう
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