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トヨタ、日産、ホンダの2月生産が大幅減-新型肺炎で工場停止

更新日時
  • トヨタグループの2月の世界生産は前年比12%減の76万台
  • 日産とホンダの2月の世界生産は20%以上減少-中国工場停止響く

トヨタ自動車、日産自動車、ホンダは30日、2月の生産台数が前年同月比で大幅に減少したと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、足元でも自動車各社は世界各地で工場停止を迫られており、生産低迷は長期化する恐れがある。

  トヨタの発表によると、ダイハツ工業と日野自動車を含めたグループ全体の世界生産は5カ月連続の前年割れとなる前年比12%減の76万2802台だった。新型コロナの影響で、中国の工場稼働が停止したことが響いた。一方、グループ全体の2月の販売台数は前年比4.6%減の73万3305台だった。

  日産とホンダも同日、2月の世界生産台数がそれぞれ29%減26%減となったと発表した。トヨタと同様、工場停止に伴い中国での生産が大幅に減少した。

  新型コロナの世界的な大流行を受け、各国政府は外出制限などの措置を取っており、トヨタなど自動車各社は各地の工場の停止を余儀なくされている。世界経済の低迷や車需要の減少に対して懸念が高まっており、S&Pグローバル・レーティングやムーディーズといった格付け会社は自動車各社を格付けの引き下げや見直し対象とすることなどを相次いで発表した。

  S&Pは26日のリポートで、2020年の北米と欧州の新車販売台数がそれぞれ前年比15-20%減、中国が8-10%減となるとの想定を明らかにしている。

2月の3社の生産と販売台数

会社生産台数 (千台)販売台数(千台)
トヨタ763(-12%)733(-4.6%)
日産270(-29%)297(-24%)
ホンダ289(-26%)275(-24%)

※変化率は対前年同月

(他社の情報を追加して記事を更新します)
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