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マコネル氏、中小支援増額案の迅速な採決に動く-民主指導部と溝

更新日時
  • 民主党指導部は病院や州・自治体支援の増額を主張
  • 下院では全会一致の支持は得られないだろうとペロシ下院議長

マコネル米共和党上院院内総務は、自身が提案した中小企業支援プログラムの2500億ドル(約27兆2000億円)増額案の10日の採決に向けて動いている。一方、民主党の議会指導部は病院支援などの増額を求めており、双方の主張は食い違っている。

  マコネル氏は同案を2兆2000億ドル規模の景気対策法の修正案として提出した。

  「全会一致合意」取り決めに従って上院で迅速に採決するためには、民主党議員から反対が1人も出ないことが必要になる。

  民主党のシューマー上院院内総務とペロシ下院議長は病院向けと州・地方自治体向けの支援をそれぞれ1000億ドル、1500億ドル増額する案を提示。「米国民が生活と生計への打撃を乗り越えようとする中」で、次の景気対策第4弾は画期的な救済措置を提供する必要があると両氏は主張した。

  ペロシ氏はマコネル氏の案が10日までに下院を通過することはないだろうと指摘。米公共ラジオNPRとのインタビューでマコネル氏の案について、「下院で全会一致の支持を得ていないし、今後も得られないだろう」と語った。

  ムニューシン財務長官は8日、自身が求めた中小企業支援の増額を議会が承認することをなお望んでいるとCNBCとのインタビューで述べた。

  ホワイトハウスはシューマー、ペロシ両氏が提示した案に反対しているが、トランプ大統領は中小企業支援の増額で合意がまとまることを依然希望していると発言。追加の救済資金については後で対処可能だと語った。

原題:
McConnell Moves on Quick Aid Vote While Pelosi Urges More Cash(抜粋)

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